主席[語句情報] »
主席
「主席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
中から降り立った人の姿をみると、意外やそれはつい先の先まで木魚庵に居合わした同心
主席の、あばたの敬四郎とその配下だったからです。このあばたの敬四郎については、右....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
年初めそうそう大役を仰せつかったっていうなア、きっとあばたの野郎め、与力か、同心
主席に出世しやがったにちげえござんせんぜ。でなきゃ、用もねえのに、わざわざあんな....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
ない漢文で認めてあった。 ――支那大陸紀元八十万一年重陽の佳日、中国軍政府最高
主席委員長チャンスカヤ・カイモヴィッチ・シャノフ恐惶謹言頓首々々恭々しく曰す。こ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
てお繁さんの姉さんの方の田中は、中将になって今ワシントンの太平洋会議に陸軍代表の
主席として出ている。ついでに言うが、山田の伯父は、とうに中将で予備になって、今は....
「手術」より 著者:小酒井不木
っ暗になって、今にもたおれるかと思いましたが、その時、先生が、この世ならぬ声で、
主席助手の方に向って言われた御言葉ではっと我にかえりました。 「もう、手術はすん....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
博士は、密使の顔を見て、率直に落胆の色を現した。 「いや、博士。本日は、わが醤
主席の密命を帯びてまいりましたもので、きっと博士のお気に入る珍味をもってまいりま....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
少将の中国側の秦徳純氏との間の誠意ある会見によって、一、宋哲元氏はチャハル省政府
主席と第二十九軍長の職を退き、二、今後省内に於ける排日行為を再発させぬ保証を与え....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
少将と中国側の秦徳純氏との間の誠意ある会見によって、一、宋哲元氏はチャハル省政府
主席と第二十九軍長の職を退き、二、今後省内に於ける排日行為を再発させぬ保証を与え....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を入れているうちに、これもいつしか三昧《さんまい》という気持に返って、お花の会の
主席を取るような意気込みにもなり、ああでもない、こうでもない、この葉ぶりも面白く....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
、神主として信仰的に村々に、勢力を持っていたのである。 神主の厳格な用語例は、
主席神職であって、神の代理とも、象徴ともなることのできる者であった。神主と国造と....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に、出あい頭《がしら》に、まぶしそうに眼をほそめて、そこに立っているのは、代稽古
主席《だいげいこしゅせき》、この剣術大名の家老職といわれる峰丹波《みねたんば》だ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
天武天皇の十三年二月に使をつかわして畿内に遷都の地をさがさせたが(この使者の
主席は広瀬王です)同じ日、三野王らを信濃につかわして地形をしらべさせた。書紀の文....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
った。そして、花束を傍《かたわら》におきそのまま宮城氏を送っていった。 浜子を
主席にした卓《テーブル》へ帰って来たときの彼女は、実に生々《いきいき》して、はじ....
「中支遊記」より 著者:上村松園
も知れない。 南京にて 十三日。南京に着いて宿舎に憩う暇もなく汪精衛
主席に会う都合がついたからと公館に挨拶に出かけることになった。 此処も数限りな....
「空罎」より 著者:服部之総
話しぶりは、瓶から瓶へ液体を静かに移すようであった」。 公式には次席だが事実は
主席全権の川路左衛門尉の態度は、微細な点まで彼らの注意に値したらしい。太い榻子《....