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「主役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
」 知らぬ人は、東銀子とは舞台の前方へ一人抜け出してチャールストンを踊っている主役の踊子だと、思ったかも知れぬ。が、実は後列の隅の方で沢山の踊子にまじって細い....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ト、及びフェニシア伝説においてもそうである。 宇宙の生成に一つまたは数個の卵が主役を務めたということで始まるいろいろな創造伝説の中で最もよく知られており、また....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら驚駭噴泉を調べることにしよう。恐らく犯人であると云う意味でなしに、今日の事件の主役は、きっとレヴェズに違いないのだ」 その驚駭噴泉の頂上は、黄銅製のパルナス....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
」しかし彼の眼光には、決定したものの鋭さがあった。「困ったことには、鐘声の地位を主役に進めるだけのものなんだが、マア我慢して貰って、君達の推論を訂正する労だけも....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
述によって、あらまし筋は分って来たようである。 つまるところ、目賀野は本事件の主役ではなく、その傍系《ぼうけい》のドンキホーテ染《じ》みたところのある人物に過....
心臓盗難」より 著者:海野十三
、且つ遺棄された被害者を初めて発見した人物であるというところから、心臓盗難事件の主役ではないかという嫌疑を多少もたれたため、四五日検察当局の中に泊めておかれた。....
獏鸚」より 著者:海野十三
、こっちに一つとぶら下っている。 「見給え、あれが桐花カスミだ」 と私は帆村に主役の女優を教えた。 帆村は一向気がないような顔をして、トーキー撮影場の天井ば....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
とき彼は自分の手が明かにブルブルと慄えているのに気がついた。 女生徒の或る者が主役の前田マサ子の横腹をドーンと肘でついた。前田はクルリとその友達の方に向き直る....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
いて、非常に親しみ易い人物でした。マルタン・デュガアルの「ルリュ爺さんの遺言」で主役の爺さんをやった人です。ところが、ルイ・ジューヴェと来ては、面構えからして一....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
ざまな弊害を生むに至る。とくに甚だしいのは、いわゆるスター・システムと呼ばれる「主役万能」の歪められた舞台である。また、俳優の都合で、戯曲の原形を無造作にこわし....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ざけるにも程がある戯詩だと罵るのであった。 が、訝かしい事には、誰一人として、主役を買って出た、彼の演技に触れるものはなかったのである。所が、次の話題に持ち出....
役者の一生」より 著者:折口信夫
いい中年の女という立女形の役である。女形が勢力を持って来て、芝居の中心になって、主役をしなければならなくなった場合、「女武道」の必要が起って来るのである。又昔の....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
少なくも中央|都人士の興味を湧かさした原因の一つである。殊に一番人気のある信乃を主役として五犬士の活躍するは、大塚を本舞台として巣鴨・池袋・滝の川・王子・本郷に....
夜の構図」より 著者:織田作之助
た。 江口冴子、大部屋だが、さっき紹介された女優達の中で一番印象に残っていた。主役の女優よりも溌剌とした魅力があり、何よりも睫毛が長い。信吉の好みだ。それに紹....
古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
ますと床の間の掛け物であります。どれもこれも晴れがましいのでありますが、とりわけ主役を致しますものは床の掛け物であり、飲ますところの茶碗である。その茶碗が美術的....