主思い[語句情報] » 主思い

「主思い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主思いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
房をお梅と云って年齢《とし》は二十三で、亭主とは年齢が違って若うございますが、亭主思いで能く生酔《なまえい》の看護《もり》を致しますので、近所の評判にあの内儀《....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ともはや恐入りやす」 大「いや、然うでない、貴様ア感心な事には正直律義なり、誠に主思いだのう」 林「いえ、旦那様が目え懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
と云う無分別、七歳になります男の子と生れて間もない乳呑児を残し、年取った親父や亭主思いの女房をも棄て死のうと云う心になりましたが、これは全く思案の外、色情から起....
四十八人目」より 著者:森田草平
よ」 「日の短いごろですからな」と、また一人がそれに応えた。「それにしても、あの主思いな二人の忠節といい、それを出してやられる太夫のお心のうち、昔の鬼王、童三が....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ある、せめて、もう八、九寸、そこへ触れようとして、指が届かぬ。 「お嬢様ッ……」主思いな乳母のおたみは、ジリジリと背中の熱くなるのをこらえて、狂わしく、声をふり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て。したが、礼は六波羅の白洲でいおう。そして日野俊基も、一つ白洲で会わせてやる。主思いの菊王も、ありがたくお縄をいただいて、好きな主の側へ行くがいい」 八荒坊....