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主政
「主政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
知で不潔で図々しいぼくたちの間にも、未来のある子供たちや真面目な勤労者、誠実な民
主政治家が同時に沢山、生きている事実も無視することはできぬ。 処で、ぼくは自分....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
つめながら、一方には会社や資本家にはどっと新円を下ろさせる銀行の不徳と政府の反民
主政策は呆れる外ない。 どこへ行くか、新日本。そして日本人大衆。 ◯昨日は選挙....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ごとくにはあらず、彼自由主義を主張することかくまで広漠なりしも、あえてにわかに君
主政を廃して共和政をなすの主義にはあらざりき、むしろその自由主義をもって君
主政を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
う。そして眼を覚《さ》ます時には、拘留所にぶち込まれてるだろう。」 この過激民
主政のうちで、最もクリストフの気を害したことは、明らかに根底の不確実な連中によっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
大革命の初端バスティーユ牢獄破壊の日)フランスの制御すべからざる騒乱に対する諸君
主政体の戦闘準備である。既に二十六年前から爆発しているその広大な民衆を消滅し尽す....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
期を救う、推移を円滑にする、動揺をしずめる、立憲の擬政を行なって国民を王政から民
主政に自然に転ぜしむる、そういう理屈はすべて唾棄《だき》すべきものだ。否々、偽り....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に有利な虚構の上に必要の仮面を着せるに巧みなそれら政治家の言によれば、一民衆が君
主政の大陸に属する以上は、それが革命の後に第一に要するところのものは、すなわち一....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
という御時世中にも金に縁のなかった右翼策師が、敗戦後に至って巨億の富をにぎり、民
主政府の裏側に君臨しているというのが皮肉である。 しかし、放二の話から、思い合....
「調査機関」より 著者:中井正一
資料は、国会図書館に自動的に集積されるようにしたいものである。官庁資料の公開は民
主政治に大きな関係があることを認識すべきである。 次に、手工業的な個人単位の調....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
強要しようとしている。 このような候補者の現状を見るとき、我々は制度としての民
主政体を得たことを喜んでいる余裕がないほど、深い、より本質的な憂欝に陥らずにはい....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
想を唱え、天下国家を論じる必要はない。自分の四周の無道に対して抗争し、わが村の民
主政治が正しかれと努力すれば足りるであろう。 可哀そうな青年よ。君の村は、そん....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
の所有する」即ち of と解釈しているらしい。しかしこれは、甞つて本当の意味の民
主政治を、民衆によって民衆の為めに造られ而して民衆の所有する政府、即ち Gove....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
由を唱うるに至ればなり。 故をもって、政治と宗教はたいてい同一の組織を有し、君
主政治の組織の下には、君
主政治に相応したる宗教組織あり、共和政治の組織の下には、....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
さにこの恐怖時代の下のことだ。 エドガー・キネェはそれをこう説明した。それは民
主政治が恐怖政治を使いこなすことができないからだ。カトリックの教会や封建諸王がそ....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
合した地位にいられた皇室の態度は、やがて現代においては現代の国家の精神としての民
主政治を体現せられることになるのである。上代の部族組織、令の制度の下における生活....