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「主材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主材の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
踊る地平線」より 著者:谷譲次
もので、女はまるで宝石でも溜めるようにこれをたくさん蒐めて威張ってるくらいだが、主材料の竹の関係上、その大部分は日本出来である。何とかいう京都の扇工場に西班牙人....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
溶けるものを、君は幾つ数える事が出来るね。例えば、烏賊の甲のような、有機石灰質を主材に作ったとしたら、その鉤は血中で消えてしまって、脱け出した時には、それが繍仏....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
。猿楽《さるがく》を見るに謡曲の厭世的傾向に相対《あいたい》して狂言の専ら滑稽を主材となしたるは最もよく我が所論を証明するものなり。滑稽諧謔は徳川氏の治世《ちせ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
る。支那の文芸には、また是がもう一段と強く表現せられている。畏内という語は笑話の主材であり、英語のカーテンレクチュアと偶合した帳中説法という妙辞もある。彼女らの....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
なかった。 謡曲の鳥追舟、または説経節の安寿津志王などは、全くこの苦労を戯曲の主材としたものであった。しかしこういう場合には我が案山子は、少しでも干与しなかっ....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
さばずしはなんと言っても古来京都が本場である。それというのも、日本一の称をもってなる若狭小浜の春秋のさばを主材としてつくられているからである。さばは若狭が第一、次に関西ものにかぎると言う....