主殿頭[語句情報] » 主殿頭

「主殿頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主殿頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
千九百五十石の藤堂|和泉守高猷である。官位は従四位侍従になっていた。奥方は藤堂|主殿頭高※の女である。 この時五百はまだ十五歳であったから、尋常ならば女小姓に....
丹下左膳」より 著者:林不忘
山。 ひだり、阪東太郎《ばんどうたろう》の暗面を越えて、対岸小貝川一万石内田|主殿頭《たのものかみ》城下の町灯がチラチラと、さては香取、津の宮の家あかりまで点....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
云った。独り言のように云ったのであった。 そこは稲荷堀の往来で、向こうに田沼|主殿頭の、宏大の下屋敷が立っていた。 「世上で評判の『ままごと女』のようで」 ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
。十五万石久松|隠岐守。一万石一柳|銓之丞。――播州小野の城主である。六万石石川主殿頭。四万八千石青山|大膳亮。一万二十一石遠山美濃守。十万石松平大蔵大輔。三万....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
女から切り出された別れ話 天明六年のことであった。老中筆頭は田沼主殿頭、横暴をきわめたものであった。時世は全く廃頽期に属し、下剋上の悪風潮が、あ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
には居らん」 多「お国は野州の宇都宮でがんすか」 役「前は宇都宮であつたが、松平主殿頭殿とお国換えになって、今では肥前の島原だ」 多「へえ、肥前の島原という所は....
剣侠」より 著者:国枝史郎
って珍しくねえと、とつおいつ思案を致しました結果、噂によりますると安永年間、田沼主殿頭様の御代の頃、大変流行いたしまして、いまだに江戸じゃア流行っているそうな、....