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主流
「主流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
うドイツの軍人が、近代用兵学を組織化しました。それから以後、ドイツが西洋軍事学の
主流になります。そうしてモルトケのオーストリアとの戦争(一八六六年)、フランスと....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
国峠と箱根峠とを結ぶ山脈線は、伊豆半島のつけ根を中心に南北に縦走する富士火山脈の
主流であって、東に相模灘、西に駿河湾を俯瞰しつつ一面の芝草山が馬の背のような際立....
「河明り」より 著者:岡本かの子
ンチメンタリズムを脱し、賑やかな官能を追い求めることに熱中した時代であって、この
主流に対比しては、いよいよ紫苑氏の詩風は古臭く索漠に見えた。それでも氏の詩作は続....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
小説を作って、国木田独歩、岩野泡鳴ら同主義の作家と呼応して、自然主義を文壇思潮の
主流たらしめ、硯友社その他の既成老衰作家などを、ひとたまりもなく押し流してしまっ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
見解を持つ人は、あとでそれを言って貰いましょう」 そういって検事は、従来捜査の
主流をなしていた彼自身のもの、大寺警部の考えているところのもの、古堀博士の鑑定、....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
が現れる。この流れは然し昔の流れぢやない。今にしてよく志す者だけが自ら次の流れの
主流をかたどることができる。あなたがもし今にして志すなら忽然として次の日本の出版....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
本来、清貧というものは好きではない。徹頭徹尾、貧に対する敵対工作をもって、人生の
主流と信じているものである。シベリヤの寒冷地にも、花さかしめ、ミノリ豊かならしめ....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
を飲むところかも知れない。 戦後派の人気者の一つに職業野球がある。戦前に野球の
主流であった六大学も甲子園大会も都市対抗も、今では、プロ野球の新人発掘の温床とし....
「戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
に戯曲家であるということ、そのことはまた、戯曲なる文学形式を大戦後の新文学運動の
主流にまで押しあげたということを注意すべきである。 この傾向は、あたかも、かつ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
要もないだろう。 しかし、今日もなおアンコ風俗などに残っている大島島民の土俗の
主流をなすものは、流人系統のものではない様だが、どうだろう。 大島の古い民家に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だろうと信じていたからだ。道祖神系統の祭事はたいがい十五日だが、特に正月十五日が
主流のようで、鳥追だのホイタケ棒だのというのが行われるのもこの日取のころが多い。....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
て、性格の可能性を探す人もあろうが、むしろ人間の可能性ということの方が大事であり
主流と申すべきであろう。 性格の可能性ということならば、それが環境や偶然の諸条....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
おり、また三川秋田と称して、三川犬と秋田犬との交配種が全国に秋田犬と称するものの
主流をなしているのだそうだ。 本当の秋田犬というものはそんなに珍貴なのかと驚い....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
認めるに吝かではない。しかし、志賀直哉の小説が日本の小説のオルソドックスとなり、
主流となったことに、罪はあると、断言して憚からない。心境小説的私小説はあくまで傍....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
結合の長い歴史をたどった。 私は労働農民党解体後日本労農党に参加し、以来日労系
主流のおもむくところに従い、日本大衆党、全国労農大衆党、社会大衆党と、戦争中政党....