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主筆
「主筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ある婦人雑誌社の面会室。
主筆 でっぷり肥《ふと》った四《し》十前後の紳士《しんし》。
堀川保吉《ほりか....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
になったのは勿論である。しかし常子、マネエジャア、同僚、山井博士、「順天時報」の
主筆等はいずれも彼の失踪を発狂《はっきょう》のためと解釈した。もっとも発狂のため....
「或る女」より 著者:有島武郎
聞記事に注意を向けた。それはその新聞の商売がたきである或《あ》る新聞の社主であり
主筆である某が、親佐と葉子との二人《ふたり》に同時に慇懃《いんぎん》を通じている....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
民権論をもって国を禍するものと見做したるや明白なり、吾輩は当時の『東京日日新聞』
主筆たる福地氏をもってこの代表者とす、これを第四種すなわち折衷民権論となす、同氏....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
うなり無惨とは面白し如何なること柄を書しものを無惨と云うか是れは此れ当時都新聞の
主筆者涙香小史君が得意の怪筆を染め去年築地河岸海軍原に於て人殺のありしことを作り....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
者で東洋方面の社会運動に詳しい、そして今は保守党の『レクレエル』という日刊新聞の
主筆になっている何とかいう男が、僕のことを大ぶえらい学者ででもあるかのようにその....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
その最初の会長に推された。又晩年には、今日尚お刊行しつつある『ライト誌』の最初の
主筆でもあった。 彼の晩年には、物理的心霊現象は全然止んだが、しかし自動書記現....
「入社試験」より 著者:佐藤垢石
賀町の下宿へ帰った。 二 入社してみると、社長が箕浦勝人、社主が三木善八、
主筆は須崎默堂、編集局長村上政亮などという偉い人物ばかり。中堅から少壮記者には五....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
妻はヤマトホテルに陣取っている。昨夜は僕の二十年来の親友であり、目下は満洲日報社
主筆である竹内克己氏の私宅で、支那服のよく似合う同氏の奥さん富子夫人や、僕の叔父....
「印度の詩人」より 著者:国枝史郎
らせた。彼は手に持っていた原稿を読んだ。その声? それは、故人となられたが当時の
主筆兼編集局長であった鳥居素川先生が「あの声を聞いただけでも若い婦人などは泣くね....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
の上で、愁然としてまず早や頭を垂れたのは、都下京橋区尾張町東洋新聞、三の面軟派の
主筆、遠山金之助である。 「第一手前が巣鴨の関戸の邸の、紅葉の中で、不意に出会し....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
代から友達同士の山田美妙が同じ文壇に立って名声籍甚し、『以良都女』や『都之花』の
主筆として収入もまた豊かであるのを見ては、二葉亭の生活上の煮え切らない態度が戻か....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
ある時、その頃金港堂の『都の花』の
主筆をしていた山田美妙に会うと、開口一番「エライ人が出ましたよ!」と破顔した。 ....
「西航日録」より 著者:井上円了
山に踞し海に臨み、極めて狭隘なるを遺憾とす。午前上陸、桐野領事および『華字日報』
主筆潘飛声に面会す。ともに余が旧知なり。なかんずく潘氏は、十五年前ドイツ・ベルリ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
の特徴についてはかつて彼の弟子であり現在 La Revue musicale の
主筆であるプリュニエールがいったとおりに――「音楽技術についての十全な知識へ、普....