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主脈
「主脈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主脈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
拝御守を戴き、三角点にて、万歳三唱、眺望よからむに霧にかくれて何物も見えず、右へ
主脈を進み中岳を経て、宮田小屋着、三時絵葉書焼印スタンプ等を押し前ヶ岳の三角点に....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
この著に幾分の不満なきを得ない。しかしそれは部分的の事であり、大体に於て一貫する
主脈の思想は、十年後の今の私も依然として同じであり、堅く自分はその創見と真実を信....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り、熱海となる気づかいはあるまい。まして日本アルプスの名もまだ生れてはいないし、
主脈の高山峻嶺とても、伝説に似た二三の高僧連の遊錫《ゆうしゃく》のあとを記録にと....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
接するところに存在する。元より大して高い山ではないし、またいわゆる日本アルプスの
主脈とは離れているので、知っている人はすくなかろう。あまり人の知らぬ山を持って来....
「鬼」より 著者:吉川英治
すじの工事はほぼ終ったので、彼はこの夏、最後の仕上げ仕事としている岩木川の上流の
主脈に、全力をかけていた。毎日の人税徴発は、百十余ヵ村から二千名近くの人員が狩り....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
登って行く、もう余程登ったろう、行手左よりに近く山の鞍部らしいものが見え出した、
主脈にしては少し低過ぎるように感じたので、毛勝から大明神へ続く尾根の一部ではない....