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主観主義
「主観主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主観主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
、第五水兵はもぎ取られた瓦斯除けマスクをつけて死にながら横たわる) 表現派は、
主観主義である。だから、ゲエリングは、反戦的ではありながら、本当に書こうとしてい....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
私事ではないのだ。 併し道徳の此の「私」的性質は、一切の意味での自己中心主義や
主観主義とは関係がない。道徳が「私」的であるからと云って、私道徳や身辺道徳が道徳....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
抑圧された原始キリスト教徒にも、カエサルと同様に、あて嵌まるわけだ。個人主義的、
主観主義的な観念論的道徳観念の、古代的な代表が之なのである。 古代乃至中世に於....
「読書法」より 著者:戸坂潤
との争闘がテーマとなる。リアリズムの偉大な遺産と伝統とは腐敗に委ねられ、荒廃した
主観主義でなければ空疎な客観主義が、ロマンの内容となる。社会は硬化したものとして....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
振《ふる》って自己の解剖図を見せるならば、これをしも尚《なお》主観的描写と言い、
主観主義の芸術と言うだろうか。この場合のモデルは自我であるにかかわらず、実には却....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
しまえばそれまでであるが、そこに多く問題が残されているといわざるを得ない。哲学は
主観主義的となった。無論それを心理主義的というのではないが、知識の客観性といって....
「科学論」より 著者:戸坂潤
夫が模写・反映ということの仕方に他ならない。 * フッセルルの現象学はその一種の
主観主義にも拘らず、物とこの現象との関係を、意識現象に関する限り適切に解明してい....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
になぞらえたことから、イギリスに於ては、心理学では連想心理学が、認識論では各種の
主観主義的懐疑論が、結果する。この前提と帰結とに反対することが、なる程リードの主....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
しか行なわれない。観念論的な世界観の下では当然観念論的な範疇組織が選ばれ(例えば
主観主義的・形而上学的・機械論的・範疇組織)、唯物論的世界観の下では之に反して、....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
は、弁証法的思考を知らぬ処から来るソフィステライに過ぎない(晩年のラスクは却って
主観主義的なものへ傾いたと考えられている)。なお真理の客観的対象性の絶対化の例と....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
皮肉な見方だというのである。アイロニーというのは、何といってもロマン派のもので、
主観主義に立脚して事物の秩序を攪拌することだ(ティークの劇中には作者のティーク自....
「辞典」より 著者:戸坂潤
の分派たる「経済主義」と「ストゥルーヴェ主義」とに対する、又「ロシア社会学派」の
主観主義や又はナロードニキ主義やに対する闘争に於ても、彼の右に出た者を見ない。彼....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
学者だとし、似而非学者だとしていた。理想主義だの唯物主義、象徴主義だの実物主義、
主観主義だの客観主義、などという言葉をたがいに与え合っていた。クリストフは、パリ....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
って、世界認識の問題ではない。自己認識の問題に終始する。 かくの如きはカントの
主観主義、形式主義を継承するリップスの倫理学の定義であるが、かかる倫理学が答え得....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
ード・ベルナールの生理学は如何なる権利を以てゾラのものとなったか、又なり得るか。
主観主義化されたヘーゲルは何故G・フロイトと肩を並べて超現実派芸術の哲学となり得....