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主題歌
「主題歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主題歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
演しているほどだった。それは一座のプリ・マドンナ赤星ジュリアが歌うかのレビュウの
主題歌だった。 「誰だろう?」 青年は耳を欹てて、その口笛のする方を窺った。そ....
「猫車」より 著者:宮本百合子
線の響は、お縫の洗いものをしている土間から暗い村の夜の中へまで響きわたって行く。
主題歌なんかは時々自分でもうたう正一が、ラジオの洋楽というと消すのはどういうので....
「三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
ないとおり一遍の表情で、 「いいわね、淋しくなくって」 あとは「愛染かつら」の
主題歌を鼻でうたいながら、円椅子を片づけはじめた。 三週間近くなるのに勇吉はま....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
ろ見た映画「泥酔夢」(Dames)というのは、話の筋もアメリカ式のふざけたもので
主題歌などもわれわれ日本人には別におもしろいとも思われないが、しかしこの映画の劇....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ろいろの音楽的催しに不便を与えている。軍歌に変って流行歌があらわれ、それは映画の
主題歌から最近ではアメリカ流行のブギウギの真似までがある。しかし健全な家庭で親も....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。 大都市に近くて、激動を蒙る村や町の生活のうつり変りの激しさ。コロンビアが
主題歌をレコードにして売っているお涙頂戴から大して出ていない映画でも故郷の廃家を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を蒙ります。どこか近所の家でアコーディオンをならして、「会議は踊る」という映画の
主題歌をたどたどしく弾いて居るのが聞えます。この辺の家々は女中さん一人はいるが主....
「食慾」より 著者:豊島与志雄
と、なかなか上れないことさえあります。木村さんは、「自由を吾等に」のフランス語の
主題歌などを小声で歌いながら、ステッキを打振っていますし、私は頓狂な声を立てて、....
「南さんの恋人」より 著者:豊島与志雄
った丸顔、どこかはすっぱでそして勝気で、仰向き加減に、金属性の声をしぼって映画の
主題歌でも歌わせたら似合いそうな女、それが、へんにとりすまして、無言の会釈をして....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
しろ都会の子以上に知っている。ラジオのほかに何もないせいだろう。先日も冗談音楽の
主題歌をうたっているのをふと聞いたが、なるほどワンマン政府がラジオを気に病むのは....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
が、いやそんなに古く溯るまでもない。大正大震災後に流行した現代映画、『籠の鳥』の
主題歌でさえ、 ※あなたの呼ぶ声忘れはせぬが 出るに出られぬ籠の鳥 と歌っ....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
した守登喜子君も、当時はいまだ若く妖婉で、「かんかん虫は歌う」(吉川英治原作映画
主題歌)をレコードで踊ったりして、一味、新鮮な匂いを漂わせた。吉井師が牧野宮島両....