乃至[語句情報] » 乃至

「乃至〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乃至の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
まった。保吉は新内《しんない》を愛するように諸宗の読経をも愛している。が、東京|乃至《ないし》東京近在の寺は不幸にも読経の上にさえたいていは堕落《だらく》を示し....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
すものだそうで、摩利信乃法師《まりしのほうし》と申します男も、この国の生れやら、乃至《ないし》は唐土《もろこし》に人となったものやら、とんと確かなことはわからな....
十円札」より 著者:芥川竜之介
。語学的天才たる粟野さんはゴッホの向日葵《ひまわり》にも、ウォルフのリイドにも、乃至《ないし》はヴェルアアランの都会の詩にも頗《すこぶ》る冷淡に出来上っている。....
女体」より 著者:芥川竜之介
た時に、彼の驚きは果してどれくらいだった事であろう。彼は、愛も憎《にくし》みも、乃至《ないし》また性欲も忘れて、この象牙《ぞうげ》の山のような、巨大な乳房《ちぶ....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
も知れないさ。しかしそのくらいな事はあっても、刀なり、玉なり、鎧《よろい》なり、乃至《ないし》はまた馬の一匹なり、君の手にはいった方が――」 「ですがね、もし先....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
にならないことはない。更に甚しい場合を挙げれば、以前或名士に愛されたと云う事実|乃至《ないし》風評さえ、長所の一つに数えられるのである。しかもあのクレオパトラは....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
中にも、きっと赤い紙屑が一つある――活動写真の広告だとか、千代紙の切れ端だとか、乃至《ないし》はまた燐寸《まっち》の商標だとか、物はいろいろ変《かわっ》ていても....
性急な思想」より 著者:石川啄木
凡《すべ》ての夫が妻ならぬ女に通じ、凡ての妻が夫ならぬ男に通じても可いものとし、乃至《ないし》は、そうしない夫と妻とを自覚のない状態にあるものとして愍《あわ》れ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
中世は約一千年くらい、それに続いてルネッサンスからフランス革命までは、まあ三百年乃至四百年。これも見方によって色々の説もありましょうが、大体こういう見当になりま....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
、その村の採用する事業が何名の勞働力を必要とするかによつて決定される。概ね十數戸乃至數十戸というところであろう。この体制が全國的に完成せらるれば、日本の經濟は一....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
等の中から選ばれるようになりました。むろん例外はありましょうが、現在では数百年前乃至千|年二千|年前に帰幽した人霊が、守護霊として主に働いているように見受けられ....
梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
は清浄なものとしてあるのだが、それらのことが柏餅を生み椿餅を生み、そして編笠餅や乃至桜餅を生んだと見ても差支えないように考える。 殊に昔、支那や朝鮮の種族が、....
一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
ている。そうじゃないか。人は誰でも、その時が過ぎてしまえば間もなく忘れるような、乃至は長く忘れずにいるにしても、それを言い出すには余り接穂がなくてとうとう一生言....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ますし、観世音に無量無辺の福徳ましまして、その功力測るべからずと信ずるのである。乃至一草一木の裡、あるいは鬼神力宿り、あるいは観音力宿る。必ずしも白蓮に観音立ち....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
になるのが我が国体、霊妙の力である。 他の国にてフリードリヒ大王、ナポレオン、乃至ヒットラー無くば政戦略の統一に困難を来たすのであるが、我が大日本に於ては国体....