久保田万太郎[語句情報] »
久保田万太郎
「久保田万太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
久保田万太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
ゅっと近よせ、あたりはばかるひそひそ声で、米屋、米屋、と囁《ささや》いた。そこへ
久保田万太郎があらわれた。その店の、十の電燈のうち七つ消されて、心細くなったころ....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
門の声色みたいになっていけない。僕の個性が出ないのだ。そうかといって、武者小路や
久保田万太郎のは、台詞がとぎれて、どうも朗読のテキストには向かないのだ。一人三役....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
けない。いわんや、その箇所に何か書き加えるなど、もってのほかというべきであろう。
久保田万太郎か小島政二郎か、誰かの文章の中でたしかに読んだことがあるような気がす....
「性格を求む」より 著者:豊島与志雄
に、奮発してほしい作者があるべき筈だ。例えば、といって引合に出すのは失礼ながら、
久保田万太郎氏の如きもその一人である。回顧と感傷とだけが氏の本領ではあるまい。新....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
うなことになり、そのうち、焼けてしまった。串平は一家全滅したそうだ。この店では、
久保田万太郎氏や武田麟太郎氏などがよく飲んでいた。 飲むためにはずいぶん通い、....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
僕の知れる江戸っ児中、文壇に縁あるものを尋ぬれば第一に後藤末雄君、第二に辻潤君、第三に
久保田万太郎君なり。この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども、江戸っ児たる....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
落語の「話術」の系統を生かした現代語の駆使によって、一風独特の劇的対話を案出した
久保田万太郎をもって「雄弁」の継承者と見るほかはありますまい。 そして、序なが....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
食った限りでは、天下にここよりうまいウナギはない。 重箱のオヤジは江戸は下谷で
久保田万太郎宗匠と小学校を一しょに卒業した仲であるが、彼の主として用いるウナギは....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
らく憂鬱であろう。 それと同じでんで、大阪を書くということは、例えば永井荷風や
久保田万太郎が東京を愛して東京を書いているように、大阪の情緒を香りの高い珈琲を味....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
この男、一向に売れなかったという挿話に至っては、層一層とおもしろかった(この男が
久保田万太郎氏の『末枯』の扇朝、すなわち春風亭梅朝爺さんの前身であるとのちに志ん....
「文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
ろで氏が、こういう問題をもち出したのは小林氏が四月の創作のうちで、谷崎潤一郎氏と
久保田万太郎氏との作品を最もすぐれた作品としてあげていたからなのだ。 私はある....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
文芸家協会(長田秀雄氏)国民文芸会(長崎英造氏)学士会(北村喜八代読)三田文学(
久保田万太郎氏)松竹興業株式会社(井上伊三郎氏)帝国劇場(山本久三郎氏)新劇協会....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
の先輩には北沢新次郎、河合栄治郎の両教授のような進歩的学者、作家では芥川龍之介、
久保田万太郎の両氏、あるいは現京都府知事の蜷川虎三氏などがいる。 三中に入学し....
「食べたり君よ」より 著者:古川緑波
ハハハハと、まるで息が切れそうに、何時迄も笑って居られた。 久保田先生とカツレツ
久保田万太郎先生といえば、江戸っ子の代表のようなもの。 食べものなんかも、吃度....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
ながら、その選にはいった脚本の一つは、実は自分のだとふるえ声でいった。それが今の
久保田万太郎だった。 或時、一人の学生が芝浦の料理屋から教室で講義をしている私....