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「久助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

久助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とでございます。てまえは神田の連雀町《れんじゃくちょう》で畳表屋を営みおりまする久助と申す者でございますが、雨がしょぼしょぼ降っていました晩がた、おかしな比丘尼....
浮動する地価」より 著者:黒島伝治
馬鹿正直な奴が、いつでも結局、一番の大馬鹿なんだ。 ある晩、わい/\騒いでいる久助の女房は、伊三郎の家に火をつけた。が、それは、火事とならずにもみ消された。小....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
有って暇を出しまして、私一人に相成りました、どうかお荷物をお預けなすったら、何は久助は何処へ行ったな」 助「横浜でも買出しをして、それから東京でも買出しをして、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うお湯が湧いているんだそうです。そこへ入りますと、難病がみんな癒《なお》るのだと久助さんが教えてくれました。一冬そこに籠《こも》っていれば、どんな難病も癒ってし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見に行ってしまっています。 その残ったなかの男の一人は、机竜之助で、もう一人は久助という年古く仕えた下男であります。 竜之助は縁端《えんばな》へ出て、久助が....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
きは、白い蝶々に、おじさんを載せて、高く導く。 「何だい、今のは、あれは。」 「久助って、寺爺やです。卵塔場で働いていて、休みのお茶のついでに、私をからかったん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「泣いていたお雪さんの部屋に、人が一人いるようですから……」 「誰ですか、あの久助さんですか、そういえば久助さんもいない」 「いいえ、久助さんでは……」 とい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うにおだやかに、一室の畳の上に游弋《ゆうよく》している。 このごろは、お雪も、久助も、あまりこの室へはおとずれないらしい。 それは、この室の主人がそれを好ま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ入ってしまった方がいいのじゃないかと、ずっと以前から思案しておりました。それは久助さんに話せば、むろん、賛成はしません、誰だってほかの者が承知をするはずはあり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
十 信州|諏訪《すわ》の温泉、孫次郎の宿についた晩、お雪は久助と外のお湯へ行き、竜之助は、ひとり剃刀《かみそり》で面《おもて》を撫でており....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
塩尻から五千石通りの近道を、松本の城下にはいって、机竜之助と、お雪ちゃんと、久助の一行は、わざと松本の城下へは泊らずに、城下から少し離れた浅間の湯に泊り、そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぞうり》を引きずりながら、 「お雪ちゃん、こちらにおいででしたね、ちょっと」 「久助さんですか」 「はい」 姿は見えないけれども久助に違いないから、お雪はあわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、なんとなく陽気に動いていることを感じます。 お雪は、白骨に残して置いた同行の久助さんのことを考えました。 わたしたちは一足先に平湯へ行っているから、荷物を....
」より 著者:岡本綺堂
っていた。 「あれ、まあ。」と、母は初めて気が付いたように、あわてて会釈した。「久助さんでござりましたか。御新造さまも御一緒で……。」 かれはうろたえたように....
贋物」より 著者:葛西善蔵
たのであった。 往来に雪解けの水蒸気の立つ暖かい日の午後、耕吉、老父、耕太郎、久助爺との四人が、久助爺の村に耕吉には恰好の空家があるというので、揃って家を出か....