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「久米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

久米の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
時にあり得ると云う事を知った始《はじめ》である。 次いで、四代目の「新思潮」が久米、松岡、菊池、成瀬、自分の五人の手で、発刊された。そうして、その初号に載った....
文放古」より 著者:芥川竜之介
に一人もいないじゃないの? 倉田百三《くらたひゃくぞう》、菊池寛《きくちかん》、久米正雄《くめまさお》、武者小路実篤《むしゃのこうじさねあつ》、里見※《さとみと....
」より 著者:芥川竜之介
と、一つには真珠の、他の一つには土耳古玉《トルコだま》の指環がはいっている。 「久米《くめ》さんに野村《のむら》さん。」 今度は珊瑚珠《さんごじゅ》の根懸《ね....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
説の価値が、表になって出ていますぜ。測定技師の記要《きよう》まで、附いて。」 「久米《くめ》と云う男のは、あるでしょうか。」 僕は、友だちの事が気になるから、....
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
をつくっていた。「この曲禄を、書斎の椅子《いす》にしたら、おもしろいぜ」――僕は久米《くめ》にこんなことを言った。久米は、曲禄の足をなでながら、うんとかなんとか....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
っている。こう言う作家|所生《しょせい》の言葉は夏目先生以後にもない訣ではない。久米正雄君所生の「微苦笑」「強気弱気」などはその最たるものであろう。なお又「等、....
出帆」より 著者:芥川竜之介
い、みんなひなたへ出ようじゃないか。日かげにいると、向こうからこっちが見えない」久米《くめ》が、皆をふり返ってこう言った。そこで、皆ひなたへ出た。僕はやはり帽子....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
電車に乗って、上野で乗換えて、序に琳琅閣へよって、古本をひやかして、やっと本郷の久米の所へ行った。すると南町へ行って、留守だと云うから本郷通りの古本屋を根気よく....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
一人ならん。然れども君の微笑のうちには全生活を感ずることなきにあらず。微苦笑とは久米正雄君の日本語彙に加えたる新熟語なり。久保田君の時に浮ぶる微笑も微苦笑と称す....
久米正雄」より 著者:芥川竜之介
……新しき時代の浪曼主義者は三汀久米正雄である。「涙は理智の薄明り、感情の灯し火」とうたえる久米、真白草花の涼し....
久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
久米は官能の鋭敏な田舎者です。 書くものばかりじゃありません。実生活上の趣味で....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
事、エマヌエル・カントの再来か時計の振子かと思う程なりき。当時僕等のクラスには、久米正雄の如き或は菊池寛の如き、天縦の材少なからず、是等の豪傑は恒藤と違い、酒を....
夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
私がまだ赤門を出て間もなく、久米正雄君と一ノ宮へ行った時でした。夏目先生が手紙で「毎木曜日にワルモノグイが来....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
燃えつつ曼珠沙華が咲残ったのであった。 婦は人間離れをして麗しい。 この時、久米の仙人を思出して、苦笑をしないものは、われらの中に多くはあるまい。 仁王の....
県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
まほしき園原や 旅のやどりの寝覚の床 木曽の棧かけし世も 心してゆけ久米路橋 くる人多き筑摩の湯 月の名にたつ姨捨山 しるき名所と風雅士....