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乗っかる
「乗っかる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗っかるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
も車へ乗れや、まだまだ遠いけに、歩くのはしんどいぞ……」
母と私は、荷車の上に
乗っかると、父は元気のいい声で唄いながら私達を引いて歩いた。
秋になると、星が....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。そうして胸と、腹とを二重に折り畳んで、ハンカチから眼ばかり出した顔を、膝小僧に
乗っかる位低くして来ると、さながらに……私が、その怪事件の裏面に潜む怪魔人で御座....
「天馬」より 著者:金史良
て行ったが、突然立ち止って胸を張り空を見上げ不意に桃の枝を股の下に引きずり込んで
乗っかるようになったかと思うと、天に合図するかの如く手を振り上げて一度けらけら笑....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
たでしょう。 仰向に引くりかえると、また騒動。 それ、肩を越した、ええ、足へ
乗っかる。わああ!裾へ纏わる、火の玉じゃ。座頭の天窓よ、入道首よ、いや女の生首だ....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
れたのは分ってらい。」 「お能のね、お能の女。」 「ふむ、あんな奴の敷いたものに
乗っかる奴が有るもんか。彼奴等、おい、皆乞食だぜ。踊ってな、謡唄ってな、人に銭よ....
「道連」より 著者:豊島与志雄
だった。車を引いて通っていると、車が次第に重くなってくることがある。そいつが車に
乗っかるからだそうだった。でその夜彼は僕と連れになって、或はそいつの化けたのじゃ....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
れてつかみ損ねたが、二本目、三本目にうまくひっかかって木の胯の上へうまいぐあいに
乗っかることができたのさ。それにしても平茸はいったい何事ですか。いや、それがさ、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
。話にきくと、北海の鰊場には三角眼の不良鴉が跳梁しているそうである。子供の頭には
乗っかる、突き飛ばす、赤銅色の漁師の腕はすり抜ける、嚊衆の洗濯物はばたつかす。猾....