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乗っ取る
「乗っ取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗っ取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
真ん中にあって、お蓮様だけは、打ち沈んだ表情《かお》を隠しえなかったのは、道場を
乗っ取るためとはいいながら、かわいい男をだまし討ちにした自責の念にかられていたの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん。 今日も数十人の者が一席に集まって、群議横生のところ。 いよいよ甲府城を
乗っ取るの時機が熟したという者がある。 さて、甲府を定めて後は、天険《てんけん....
「話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
のような働きは出来ない。 殊に滑稽に感ずるのは、彼が明治元年になって、甲府城を
乗っ取るといって、江戸を出かけた。その時に若年寄の格というので、裏金の陣笠を被っ....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
んだという、そういうことが解っていましたので、さてはお島を呪い殺し、勘三が柏屋を
乗っ取る気だなと、こう目星をつけたという訳で。一味を引っ捕えて調べるのは、訳のな....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
して私は江戸を立って駿府へ参ったのでございます。駿府の町を焼打に掛け、駿府の城を
乗っ取るというのが、表向きの私の意見でしたが、その実そこで心静かに自殺する意なの....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
、驚いたように眼を見張った。「一戦もお交しあそばされずに?」 「一旦|退いてまた
乗っ取るのじゃ」 「…………」 「味方を傷つけず敵も傷つけぬためにな」 「………....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かせなさい、きっと、おやじの時代よりは、数倍も繁昌させてみせる。――おれの道場を
乗っ取る野心だなどと、あなたさえ疑わなければ、拙者は、きっとやってみせるが」
....
「三国志」より 著者:吉川英治
て候、とばかり息つく間もなく散関へいそいだ。 関は手薄だった。 ために難なく
乗っ取ることを得たが、蜀旗を掲げてわずか半日ともたたないうちに、士気すこぶる旺な....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
ら、あの女の計画では私の評判を悪るくして土地に居たたまれないようにさせ、この家を
乗っ取る積りだったんだそうですよ』 『でも、まさか総領事さんともあろう人が、素性....