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乗上
「乗上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗上の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
み見て鬨を挙げて攻め押せた。三千の日本軍浮足立ったのを、四郎兵衛馬を左方の高みへ
乗上げて下知を下す。粟屋|掃部、益田七内、村上八郎左衛門、石原太郎左衛門、鳥越五....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
イド》」の苦しみとの結果だ。 六月××日 「退潮《エッブ・タイド》」は一時暗礁に
乗上げたままにして置いて、「エンジニーアの家」の祖父の章を書上げた。 「退潮《エ....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
とい七千噸が七万噸でもあの波に引っかかったら木っ葉も同然だ。 一つの波の絶頂に
乗上げると、岩と氷河で固めた恐ろしい恰好の聖エリアスが直ぐ鼻の先に浮き上る。文句....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
難航最中なのである。燈台から燈台へ港から港へと辛じて渡りつつあるのだ。何時暗礁に
乗上げて鯨に食べられてしまうかも知れないのである。全く偉らそうな事はいえないもの....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
早や東雲の雲白く、煙のような潦、庭の草を流るる中に、月が沈んで舟となり、舳を颯と
乗上げて、白粉の花越しに、すらすらと漕いで通る。大魔の袖や帆となりけん、美女は船....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
、みんながおしおしにつめかけて、機関車のぐるりや、箱車の屋根の上へまでぎっしりと
乗上って、いのちがけでゆられていくありさまでした。 焼け出されたまま落ちつく先....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
は既に肩を浸した。手を放すなといって滝太郎が水を含んで吐いた時、お雪は洪水の上に
乗上って、乗着いて、滝太郎に頬摺したが、 「拓さん堪忍して。」 声を残して、魚....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
で。肥満女の女中などは、失礼|無躾構っちゃいられん。膚脱の大汗を掻いて冬瓜の膝で
乗上っても、その胸の悪玉に突離されて、素転ころりと倒れる。 (お綾様。お綾様。)....
「風景」より 著者:豊島与志雄
沿岸を、船は暫し巡航し、上陸点を決定するや、まっしぐらに突き進む。船は半ば陸地に
乗上げる。武装の人々は船から飛び出し、そして其処で、時ならぬ狼煙と火焔とが立昇る....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
は舞台に出る小人数の兵隊のように芝生の上に整列していた。六人の漕手はボートを岸に
乗上げさせて、橈を槍のように押立てながら怖ろしい顔をしてボートを守っていた。どれ....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
が屋敷へ腰元奉公に来る気は無いか」 「えッ、御前の御屋敷へ?」 とんと洲へ船を
乗上げた。話に実が入って梶を取損ったからであった。 市助まず喫驚して飛起きると....
「天草の春」より 著者:長谷健
いく分切れ、風も弱まつたようであつたが、波はいよいよ高く、時にもり上がるうねりに
乗上げると、からだの中心を失いそうにさえなる。同時に、さつと白い飛沫がとび散る。....