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乗入れ
「乗入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
えた主従十一人鎖帷子厳重に、馬子人足と共に二十人の一群、一文字の道を上野の城下へ
乗入れてくる。 荒木又右衛門保和、時に三十七、来《らい》伊賀守《いがのかみ》金....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
をもって、弾正台の家康を目指すけれど大勢は既に決した。望月甚八郎、山県討死の処に
乗入れて敗残の兵を引上げしめようとしたが、弾丸一度に九つも中り、脚と内冑を撃たれ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
う事になる。 一番驚いたのは鍋島勢である。信綱の命を伝うべき軍目付親子が敵城へ
乗入れたのだから、今はとかくの場合ではないと、軍勢一同に動いて、鍋島勝茂の上白下....
「火星探険」より 著者:海野十三
式をすませることができたかどうか分らない。 とにかく自動車は無事街道にわだちを
乗入れ、上に背負った大きな箱をゆらゆらゆすぶりながら、アリゾナの方を指して進み始....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の藩の権者《きけもの》が、この三輪明神の境内《けいだい》へ逸《はや》り切った馬を
乗入れようとした時に、通り合せた丹後守がその轡《くつわ》づらを取り、馬の首を逆に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
からなあ」
そう言って丸木は、スピードをさらにあげて、芝公園の森の中に自動車を
乗入れた。
芝公園の森の中にとびこんだ自動車は、小石をとばし、木の枝をへし折っ....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
人じゃわイ」 こう話しながらも気短かなフランボーは小舟をサラサラそよぐ蘆の中に
乗入れていた、そして彼等は細長い奇妙な離れ小島の、珍妙な物さびしい家の傍に立った....
「実践について」より 著者:中井正一
告示のあった翌日、森戸辰男氏の入党要請の電報を契機に社会党公認候補として知事戦に
乗入れることとなったのであった。実践的という言葉はいろいろの意味をもっているが、....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
せば、彼の生麦事件につき英人の挙動は如何というに、損害要求のためとて軍艦を品川に
乗入れ、時間を限りて幕府に決答を促したるその時の意気込みは非常のものにして、彼等....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
ウン、コロンボ、シンガポール、香港、上海、那覇とたどってそこからいよいよ江戸湾へ
乗入れる前に、まず小笠原群島父島へ立寄って、殖民代表米人某から貯炭所用地百六十五....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
あなた様、御旗下様、御家中たちへも、(手先にて申置候――ここ、意味不明、原城
乗入れのことかもしれない)殊に、御父子におかれては、本丸までも、早々にお立ち入り....