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乗具
「乗具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗具の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
によって代表的に理解せられる理由があるのである**。 * 思うに言葉はこの表現の
乗具である。それであるから言葉も亦――論理に準じて――純論理的に・情意的に・修辞....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
のを云うのである。だが、文学的範疇というのは一体どういう意味か。
文学が言葉の
乗具に頼るものである限り、文学は概念を俟って初めて成り立つ。尤も概念と云えば、感....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
論乃至科学と交渉しているものは文芸である。それは概念(言葉によって表わされる)を
乗具としている点で、理論乃至科学と同じだからである。だが文芸に於て吾々は、理論乃....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
がないのだから省くのである。――それから同じ報道現象でも広告は、色々の斬新新奇な
乗具を用いるが(例、アドバルーンの如き)今は言論の表現報道だけに話を限定しよう。....
「辞典」より 著者:戸坂潤
単行本・冊子・ラヂオ・レコード・ステージ・スクリーン等ジャーナリズム・プロパーの
乗具を通して与えられている。ジャーナリスト(記者・寄稿家・評論家――これは夫々別....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
画というものの認識上(例えばT・フィッシャー)と呼んで来ている。言語(又文筆)を
乗具とする認識は、文学だ。之と比較して、映画というメカニズムを
乗具とする認識が所....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
て澄ましていられるのである。文学が偶々、言葉(概念・悟性・反省・としての観念)を
乗具とする芸術であったからこそ、そう云っていられるのだ。 創作的批評は反創作的....
「認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
と云うのは、文芸は云うまでもなく主に言語表象による芸術であり、その意味では概念を
乗具とする芸術であるが、処が科学的認識こそ、言語表象乃至概念を
乗具とする認識であ....