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「乗切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乗切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鬼涙村」より 著者:牧野信一
買っているのは反対党の尻おしに依るものである故、当面の雲行を「或《あ》る方法で」乗切りさえすれば、飜然として一時に信用は奪い返せるはずだという如き自負に安んじて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
差はどうしたのだ。 差し忘れたのか、本来差して来なかったのか、それとも、只今の乗切りで川の中へ取落しでもしたのか。 田山白雲がよけいな心配までしてやっている....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
最初は心静かにポカ/\とだくを乗りまして、陣屋前から大ヶ谷町を過ぎて、鴨居の浦を乗切りまして、此処らは難所ですが、馬は良し乗人は上手でぽん/\乗切って頓て小原山....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
冬とちがって風待《かざまち》や凪待《なぎまち》もなく、二百里の海上を十一日で乗切り、九月十七日の朝、長崎に到着した。 船は神崎の端をかわして長崎の港へ入る....