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「乗務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乗務の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
機関車」より 著者:佐左木俊郎
、結婚をすると、機関庫の事務所の方じゃ、変に気をきかして、泊まりの列車には容易に乗務させてくれないんですよ。そればかりでなく、結婚した当座は、夜行列車にも乗務さ....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
にね。そして先生、73号の、被害者と同乗した被害者以外のもう一人の、或は二人の、乗務員に対して、有力な嫌疑を抱いているらしい。ま、大体素直な判定さ。だが、僕は、....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
とでも言うのですか、十年近くもの永い歳月に亙って、機関車が事故を起す度毎に、運転乗務員として必ず乗込んでいた二人の気の毒な男があったんです。 一人は機関手で長....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
した。 「沈没です!……」 頭から受信器を外しながら、そして低い声で云った。「乗務員四百二十五人。最後なり。救助される見込なし。S・O・S、S・O・S、これが....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
、爆破隊が例の入口|封鎖を見事にやってのけました。むろん機関車にのっていた警官や乗務員連中は爆破の前に車から飛び降りて、安全な場所までひっかえしてきたわけであり....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
列車を請求することになったので、非常に好都合に捗ったのだ。列車に乗込むべき三名の乗務員のうち、二名まで我々の買収した一味の仲間なのだから。生涯を安楽に暮せるだけ....
」より 著者:蘭郁二郎
というばかりか、その終電車の車掌がこんなことをいい出しました。というのは最後部の乗務員室で背をもたれながらぼんやり飛去って行く窓の外を見ていますと丁度あのあたり....
アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
客貨物列車で到着したもので、丁度自分の監督で荷下ろしに当ったのだという。 「貨車乗務員が私に注意したのです」アンダスンの陳述だ。 「で私は、チッキ主任ジョウジ・....
キド効果」より 著者:海野十三
殊に列車が博克図を出てからは、窓外にスクスクと伸びた白樺の美林が眺められ、乗客も乗務員ももう何事も忘れて、貪るように朝の空気を肺臓へ送りこんでいた。 「あの白い....