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乗員
「乗員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「号外」より 著者:国木田独歩
おりし時、敵の魚形水雷命中したるをもって、ついに戦死せるもののごとく、広瀬中佐は
乗員をボートに乗り移らしめ、杉野兵曹長の見当たらざるため自ら三たび船内を捜索した....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ですよ。わたしたちがここへやってきた第一の使命として、クイーン・メリー号の船体と
乗員とを安全にもとへもどすということを談じこむ決心です」 「博士、それはほんとう....
「永遠のみどり」より 著者:原民喜
。 「君はもう死んだっていいじゃないか。何をおずおずするのだ」 特殊潜水艦の搭
乗員《とうじょういん》だった若い友人は酔っぱらうと彼にむかって、こんなことを云っ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
故障なるや解くことをえず。艇および艇内気温異様に急上昇す、室温摂氏三十五度なり。
乗員裸となる。二等運転士|佐伯、怪星を前方に発見す、太陽系遊星にあらず、彗星にあ....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
、機内は、寒さのため、のりこんでいる特使団の一行はもちろん、操縦士や機関士などの
乗員ですら、非常なくるしさとたたかっているのであった。機の前面には、今にもぶつか....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
いうのかね。説明をきこう」 「はい。この大きな部分が、車体であります。エンジン、
乗員、その他武装もついているのであります。この前方の三角形は、実は円錐形《えんす....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
な」 ゴンゴラ将軍の瞳が燿いた。 「その建造は、二週間前に終った。それから、搭
乗員の募集にちょっと手間どったが、これも一週間前に片づき、目下わが独本土上陸の決....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
待て。リーマン博士の考えはこうなんだ。もしも平衡点離脱に成功しなかったら、本艇の
乗員三百九十名の生命は終焉だ。そればかりではない。折角の計画が挫折することは人類....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
たね。あのとき竪坑の天井もうちぬかれたのです。あの爆撃のとき、敵機に乗っていた搭
乗員が、機上からふり落されて、ここへ落ちこんだのではないでしょうか」 そういっ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
産党員に乗りこまれている上、いままた悪天候に追いかけられることとなった。艇長は、
乗員の安全をはかるため、いままで目的地のマニラへ向けていた針路を、ぐっと北へ変え....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
は仕事に猛烈に不平を鳴らした。アンダスンは私の乗っていたボートを指揮していたが、
乗員を取締るどころか、一番ひどくぶつぶつ言った。 「ふん、こんなことは永えこっち....
「渡舟場」より 著者:豊島与志雄
われた瞬間、舟はだっと横倒しに叩きつけられた。それだけで、ひどく呆気なかったが、
乗員はもう水中に跳ね出されていた……。 はっはっは……と重兵衛爺さんが高笑いを....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
めてゐる者は金鍔次兵衛の外にはない。 ポルトガルの商船はまた長崎に入港したが、
乗員達はもはや上陸を許されず、早晩貿易禁止は必然で、日本潜入の神父も後を絶たうと....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の大和は実に驚くべきインチキバクチの天才だよ。何年となく負けつづけているこの船の
乗員どもが、今度こそは大和に勝てるという気持をすてることができないのは、よほどバ....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
、一言船客を慰めることも出来ず、救助の希望を与える言葉も発見し得ない。しかも、全
乗員の半分は早晩海中に抛り出されなければならない。単に救命艇が不充分で其の余地が....