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乗心地
「乗心地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗心地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
へ乗った。ところが日曜の好天気にもかかわらず、平常よりは乗客が少ないので例になく
乗心地が好かった。その上乗客がみんな平和な顔をして、どれもこれも悠《ゆっ》たりと....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かねた。自動車は其後余の嫌いなものゝ一であった。
然るに自身乗って見れば、案外
乗心地が好い。青山から余の村まで三十分で来た。父が「一家鶏犬一車上、器機妙用瞬間....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
る物語
鐙《あぶみ》のない馬 汗をかく裸馬
レースのたびに白い息を吐く
ああこの
乗心地
騎手は眼を細めて股《もも》で締める
不思議な顔で
のぼせかえっている見物....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
と思う。汽車は外国の汽車は、よりよいと思っていたら、却々そうでない。一等に乗って
乗心地は日本の汽車の方が、ずっと広くて清潔である。早い事は日本の汽車の倍早い。 ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
乗るは初てなので躊躇したが、僕も共に勧めるので遂にそれに乗った。ところが意外にも
乗心地が好く、初めて駄馬に乗る味を知ったので、翌日から度々それを雇うて乗った。 ....
「白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
から、委しいことは馬車の中で申し上げることにしましょう」 一分間の後、私たちは
乗心地のよい回転馬車に座を占めて、見馴れぬ古風なデヴォンシャの市を駆らせていた。....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
ラ見るくらいでは物足りぬ。傍近く見もし又語りもしたいので。 「宗匠、この胴の間は
乗心地は好いに違いないが、西日が当ってイケない。同じくは艫の方へ移って帆を自然と....