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乗用
「乗用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そのことばのとおり医者の駕籠です。それもよほど繁盛している医者とみえて、りっぱな
乗用駕籠でした。 しかし、ちょうちんはない。それがまず不審の種でした。あかりも....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
これは下々《しもじも》の者などが、みだりに用いてはならぬ御上様《おかみさま》の御
乗用駕籠でござりますゆえ、折角ながらお貸しすること成りませぬ」 「控えい、下々の....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お奉行へ猪突《ちょとつ》に申し入れました。 「ちと必要がござりまして、ご奉行職ご
乗用の御用|駕籠《かご》を二丁ばかりご拝借願いたいものでござりますが、いかがなも....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
る用意周到で、飾り塗り、金鋲《きんびょう》、縁取りすだれ、うち見たところお大名の
乗用駕籠には相違ないが、よほどの深いたくらみと計画のもとに遂行されたとみえて、駕....
「地球盗難」より 著者:海野十三
てきたのではあるまいか。なにしろ佐々砲弾さえ一命を助かっているくらいだから、博士
乗用のロケットに立派な安全装置がついていない筈はないだろう。博士のロケットは海中....
「わが町」より 著者:織田作之助
横綱はじめ力士一同人力車で挨拶まわりをすることになったが、横綱ひとり大き過ぎて合
乗用の俥にも乗れず、といって俥なしの挨拶まわりも淋しいと考えた挙句、横綱の腰に太....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
卓一らしい青年は乗っていなかった。 卓一が茅ヶ崎の別荘にやって来た唯一の乗物は
乗用自動車である。 望月刑事は首を捻りながら、その日の夕刻東京に着いた。先ず第....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
さいまし……」 「馬、馬、馬鹿を申すなッ。馬のせいにするとは何ごとじゃ! 己れが
乗用致す馬が暴れ出さば、御する者がこれを制止すべきが当り前、第一下民百姓の分際で....
「超人間X号」より 著者:海野十三
の三角岳のふもとに迫っていた。 いよいよ道はのぼり坂になる。一番前を走っている
乗用車には、警察署長と氷室検事がのりこんで、一生けんめいに、三角岳の上にそびえる....
「火星探険」より 著者:海野十三
部屋へ行ってみた。そこは地階七階にある倉庫の一つであった。彼等の自動車の外にも、
乗用車やトラックが入れてあった。少年たちはその方にはちょっと目をやっただけで、あ....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
害なきを期するため、それだけの時間は絶対的に必要なのだ。二輌の客車が、後部に車掌
乗用車を添えて、強力な機関車に牽引されることになった。第一の客車は、単に振動を少....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
を現わすよう心掛けたのでありました。 それから、またもう一つ問題となるのは楠公
乗用の馬であります。楠公はどういう馬に乗っていたか、その馬が分らぬ。木曾駒か、奥....
「わが町」より 著者:織田作之助
巡業があり、横綱はじめ力士一同人力車で挨拶まわりをしたが、横綱ひとり大き過ぎて合
乗用の俥にも乗れず、といって俥なしの挨拶まわりも淋しいと考えた挙句、横綱の腰に太....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
業国である。したがって耕作を助けしめるべく牛馬を飼育する事が多い。また運搬用、騎
乗用、あるいは挽車用としての牛馬の飼養も古来かなり多かった事であるに相違ない。こ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
国で、耕作運搬の為め牛馬が多い。また公家の牛車の牽き牛もあり、また武士の世には騎
乗用の馬も多かった。そしてその牛馬の死んだ時に、それが人生に必要な皮革を供給すべ....