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乗積
「乗積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗積の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
そうして、この各々の部分につき、その質量と、平均温度(一〇〇万度)からの偏差の相
乗積を求め、そうして、その二つの積の一つは正の量、一つは負であるが、それには構わ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
面に持ち出さねばならぬという点である(モラル=道徳とは他でもない心理と論理との相
乗積のようなものだ。そしてそれが社会的に現われたものが風俗なのだ)。なぜというに....
「木魂」より 著者:夢野久作
個の人間の性格というものは、その先祖代々から伝わった色々な根性……もしくは魂の相
乗積に外ならないので、たとえばの飽和状態に立ち帰らせるべくモーションをかけるのだ....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
そうばかりでないということが科学上の実例にはいくらもある。すなわち異なる因子の相
乗積が参加する場合がそうなのである。それだのに世の中ではそういう、科学者には明白....
「電車の混雑について」より 著者:寺田寅彦
に、ある特別な間隔に遭遇するという確率は、あらゆる種類の間隔時間とその回数との相
乗積の総和に対するその特別な間隔の回数と時間との積の比で与えられる。そこでたとえ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
なるからという(『一話一言』八)。この格で五と六と七を合すと十八すなわち三と六の
乗積ゆえ、弥勒の無差別世界を暗示せんため、弥勒の代りに十八、そのまた代りに五六七....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
特徴的な場合に外ならない。云わばそれは、アカデミズムとジャーナリズムとの数学的相
乗積なのである。――ジャーナリズムのイデオロギー的機能とアカデミズムの夫とは、こ....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
はだ少ない。従って先ずわれわれがそれを発見するという確率は、二つの小さな分数の相
乗積であるから、つまりごく小さいもののまだ小さい分数に過ぎない。これに反して毎晩....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
時間が決定され、そしてその人が電車で来たものと仮定すれば、その時間と電車速度の相
乗積に等しい半径で地図上に円を描き、その上にある樹林を物色することが出来る。しか....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
る物が動けば力はその物に対して仕事をし、また仕事を受ける。その仕事は力と距離の相
乗積で計る。これが現在力学の中の重要な Begriff の一つである。これはしか....