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乙二
「乙二〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乙二の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
此作は、名古屋刑務所長、佐藤
乙二氏の、好意によって産れ得たことを附記す。 ――一九二三、七、六―― ....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
用いられているのに「ヒ」だけは乙類が用いられて、同種類の活用の同じ活用形には、甲
乙二類の中、いつも同じ類のものがあらわれるという例を破っておりますが、よく見ると....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
棚から算術の例題集を出してくれる。横に長い黄表紙で木版刷りの古い本であった。「甲
乙二人の旅人あり、甲は一時間一里を歩み乙は一里半を歩む……」といったような題を読....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
でちがった判定を下す事になる。これでは普遍的の事実というものは成り立たぬ。また甲
乙二物体の温度の差でも触覚で区別できる差は寒暖計で区別できる差よりははるかに大き....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
」が非常に人間に役に立って今日の文明を築き上げたと思うと妙な気持ちがする。ただ甲
乙二人の描いた人相書きがちがう場合にどっちも自分のかいたほうが「正しい」と言って....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
たいしてちがった感じの違いは起こらないのが、二つの音を相次いで聞くときに始めて甲
乙二音の音程差に対して特別な限定が生じ、そこからいわゆる音階が生まれて来る。これ....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
記者ももうきれいに忘れているのであろう。 そうはいうものの、同じ事件に関する甲
乙二つの新聞の記事が、一つ一つ別々に見れば実にもっともらしくつじつまが合っている....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
り役に立たぬようなものは一度呑込んでもすぐに排出し忘れてしまう傾向がある。また甲
乙二つの知識が単独には大した役に立たないのが二つ一処になったおかげで大変な役に立....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
犠牲にしようというのである。私はこの一同の案を容れるとともに、七時以後の時間を甲
乙二班に分って隔日交替とし、この時間における売上げの五分を、その日の当直店員に特....
「妖怪学」より 著者:井上円了
起こる。しかして、ここに甲想起こりて、その連合より丁想に伴起せしめんとするも、丙
乙二想の甲と連合する力いたって強くして、その影響のために丁の連起を妨ぐることあり....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
う晃一郎氏は痩せ形の浅黒い見るからに凜々しい一高の学生になっているのです。文科の
乙二年生だということでしたが、お父さんはお丈夫か? お母さんもお変りはないかなぞ....