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九回
「九回〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九回の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
蹴《け》ったりの不運だった。 いや、それよりも差し当たり大問題なのは、あと四十
九回の治療代をどうして捻出《ねんしゅつ》すべきかということだった。 これが五年....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
初めてだ、検査の上で何の様な事を発見するかは烱眼な読者にも想像が届くまい。
第
九回 丸部家の咒文
愈々幽霊塔の検査に行く事と為って、余は一番先に此の宿の店....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
らどう? 貴郎の五十回目のお誕生日じゃありませんか」 「五十回目じゃないよ、四十
九回目だよ」 「五十回目ですよ。おじいさん、五十になるとお年齢忘れですか、ホホホ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ほどそうであったかと、新橋行で行くことにする。くる電車もくる電車も素通りで、八、
九回目にようやく乗れたが、一列に並んでいる人達何の苦情も言わず。心得がいいという....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
戦記のクライマックスで、謙信が小豆長光の銘刀をふりかぶって、信玄にきりつくること
九回にわたったと言われている。 武田信玄も、上杉謙信も、その軍隊の編制に於て、....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
となった。 それでは、新月号の艇長は、いったい誰であろうか。これこそ宇宙旅行十
九回という輝かしい記録をもつ有名な探検家マルモ・ケン氏であった。カンノ博士は、観....
「海底都市」より 著者:海野十三
《ひょうかん》さをだんだんと失ってきて、次第にむずかしい顔付をするようになった。
九回目には、彼は大きな恐怖の色をうかべて、死んだようになってしまった。僕は、その....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
ょうじ》をしめた。そして正面に立って会員たちにあいさつをした。 「これから第九十
九回目の心霊実験会をはじめます。本日は、みなさまのご熱望により、特に岩竹女史にお....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
抉り殺してしまうべきか。 醤は、幹部を某所に集めて、秘密会議を開くこと連続三十
九回、遂に会議の結論のようなものが出て来た。 その結論というのは、次の二つであ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
あの不順な気候にあてられて恐ろしい下痢をやった。食べるものは少しも食べないで日に
九回も十回も下るのだもの、病気にはごく弱い僕のことだ。本当にほとほと弱り込まされ....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
ら書き出すまでに二日しか費さなかったぐらいだから、安易な態度ではじめたのだが、八
九回書き出してから、文化部長から、通俗小説に持って行こうとする調子が見えるのはい....
「画道と女性」より 著者:上村松園
ば、ほとんどあらゆる時代の風俗を描いているような気がする。が、古い処と言えば、第
九回の文展に出した「花がたみ」は謡曲|花筐に取材したもので、時代は継体天皇の御宇....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
(二等一席)「舞仕度」文展第八回出品(二等賞) 同 四年 「花がたみ」文展第
九回出品(二等賞) 同 五年 「月蝕の宵」文展第十回出品(推薦) 同 七....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
「花がたみ」は第
九回文展出品作で、大正四年の制作である。 この絵は、わたくしの数多くの作品中で....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
一四四一年、天応元年が初めで、それから、同一七四三年、永保三年まで約三百年の間に
九回の噴火をしている。その度に大小の災害はあって、ひどいのは須走口一合目に在る小....