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九州地方
「九州地方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九州地方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
たが、その効なく、一生の不幸になりそうな。断念のために、折から夫理学士は、公用で
九州地方へ旅行中。あたかも母親は、兄の英吉の事に就いて、牛込に行っている、かれこ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を語っている。そのうちに英国公使パアクスのような人があって、明治二年の東北および
九州地方の飢饉の例を引き、これを救うためにも鉄道敷設の急務であることをのべたとこ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
流なる流派の存在は現在伝うるところよりもズット古く戦国時代から既に存在していて、
九州地方にも流行していた。従って梅津家も、その流を酌んでいたものではないかとも考....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
本産植物の分類――本年度朝日賞受領者の一人――も亦有名だ。九大の江崎悌三博士の『
九州地方特にその離島の昆虫相の調査』には数年来、帝国学士院の補助をうけている。東....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はありません。
燃ゆる水、燃ゆる土の、半ば伝説的時代はさておき、近代に於ては、
九州地方に於て、ひそかにこれを採掘して実用に供している住民のあることを駒井は認め....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た」 「え」 兵馬はそのことを奇なりとしました。練兵館の鬼歓ともいわれる者が、
九州地方で脆くも後《おく》れを取ったとは聞捨てにならない。 斎藤歓之助は、江戸....
「沼のほとり」より 著者:豊島与志雄
動するらしいとのことでした。戦線は次第に日本周辺へ押し戻されかかっていましたし、
九州地方はもう空襲を受けていました。だが、梧郎は母に向って、戦争のことなどは殆ん....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
園劇場の根岸寛一君だとかいうのが※ったが、事は愈々紛擾を増すばかりで、彼は京阪、
九州地方まで無断興行をして歩いたり、ロクでもないレコードを取ったり、傍若無人の反....
「すっぽん」より 著者:佐藤垢石
は、その置き鈎で捕ったものだ。 すっぽんは暖国を好むものと見えて、四国、中国、
九州地方に多い。関東から東北地方へかけては、昔からまことに数が少ないのである。九....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
れば『ほととぎす』発行者などは大に声援引き立ててやる義理も有之べきかと存候。かつ
九州地方は新派の勢力案外によわくほとんど俳句の何ものたるを解せざる有様に候えば、....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
昨秋のことなり。その後次第に波及して、埼玉、群馬、信濃地方に入る。これと同時に、
九州地方に流行するの報を得たり。かくして今年に至り、奥州に入るの報道あり。余がさ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
大阪で鳥商を営んでいたというので、一般に鳥熊と呼ばれていた。彼は大阪俳優を率いて
九州地方を巡業した経験もある男で、どういう機会にどういう契約を結んだのか知らない....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
来献すと云ふ」とある。漢の武帝が朝鮮を征して、楽浪郡以下の四郡を置くに及び、我が
九州地方なる所謂倭人の豪族らが、ここに始めて支那と交通を開くに至ったのである。も....
「特殊部落の言語」より 著者:喜田貞吉
範囲が狭いだけそれだけ多かるべき訳である。ラ行とダ行とを取り違えるが如きことは、
九州地方では一向に珍らしくはない。鉄道をテツロー、蝋燭をドーソクという。上方でも....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
くが、もとはやはり「宿」と書いていた。これももとは上方には限らず、関東地方でも、
九州地方でも、中国筋でも、奥州地方でも、また同様であって、今に村落都邑の場末に、....