九年母[語句情報] » 九年母

「九年母〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

九年母の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
氷砂糖を買って来たり、葛湯《くずゆ》をしてくれたり、蜜柑《みかん》を買って来る、九年母《くねんぼ》を買って来たりしてやります。主人も心配いたして、 惣「おきわ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
外国船を迎え顔な西洋人なぞが、いつのまにか寛斎らの周囲に集まって来た。波止場には九年母の店をひろげて売っている婆さんがある。そのかたわらに背中の子供をおろして休....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
もなる。この姉弟の子供はまた、おまんに連れられて、隣家の伏見屋から贈られた大きな九年母と林檎の花をそこへ持って来た。伊之助も遷宮式のあることを聞いて、霊前に供え....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
はその未亡人をよろこばせた。彼は和助の見ている前で、手土産がわりに町で買い求めた九年母を取り出し、未亡人から盆を借りうけて、いきなりツカツカと座をたちながら、そ....
朱欒の花のさく頃」より 著者:杉田久女
明治十年鹿児島にわたって十七年間も住っていた父母が、自ら設計して建てた家なので、九年母や朱欒、枇杷、柿など色々植えてあったと母からよく聞かされていた。 城山の....