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九度山
「九度山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九度山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
はあったであろう。 真田大阪入城のデマが盛んに飛ぶので、紀州の領主浅野|長晟は
九度山附近の百姓に命じてひそかに警戒せしめていた。 所が、幸村、父昌幸の法事を....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
懐かしい。ことに生垣を覗かるる、日南の臥竜の南枝にかけて、良き墨薫る手習草紙は、
九度山の真田が庵に、緋縅を見るより由緒ありげで、奥床しく、しおらしい。憎い事、恋....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ういう牢人たちにとっては、屈強のかくれ場所となり得るので、ちょっと指を折っても、
九度山には真田左衛門尉幸村、高野山には南部牢人の北十左衛門、法隆寺の近在には仙石....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ろでは、大坂城の秀頼が、後藤又兵衛に捨て扶持をやっていることは天下の周知である。
九度山に引籠っている真田幸村へ、年ごとに、大坂城からどれほどな金銀が仕送りされて....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
明察の通りでしたな」 「その筈だ」 と、兵庫はいった。 「あの山伏は、おそらく
九度山の一類だろう。兜巾や白衣を鎧甲に着かえれば、何の某と、相当な名のある古強者....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を、牢人に与えていた。いわゆるこうと思う人間には、平常に息をかけておくのである。
九度山の真田幸村などは、その尤なるものであろう。幸村へは平時においても、大坂城の....