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九族
「九族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九族の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
旧に依りて 家山に到らん。 と吟じて戮せられぬ。母族|林彦清等、妻族|鄭原吉等
九族既に戮せられて、門生等まで、方氏の族として罪なわれ、坐死する者およそ八百七十....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、プスリと一発見舞ったとしたら、溝口豊後、切腹どころの騒ぎではない。一|門震撼、
九族は根絶やし。――果然、道中何かの計画があったとみえて、見る見るうちに豊後守の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
犬死だけで済むならば、その犬死でもようござんすが、あなたがここで死んでしまえば、
九族までが未来末代の恥を着なければならない――この二人を殺したのはあなたでもなけ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
じゃが、お身さま。一人出家すれば、と云う詞が、この頃はやりになって居りますが…。
九族が天に生じて、何になるというのじゃ。宝は何百人かかっても、作り出せるものでは....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
出すのもバカニハデキヌことでしょう、そしてそれがあの人のマイナスだったのですが。
九族救わる、という言葉のあるのを御存じ? 坊さんの言葉よ。一人出家するとその功徳....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
女は今年二十三、丙午《ひのえうま》の歳だった。 「大変な歳に生れついたもんだね。
九族を殺すっていうよ。」 「
九族……?」 「親子兄弟、一家眷族を、みんな打負して....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
った。 「究極において悲鳴すべからず。これに叛くものは九指を折らる」 九指とは
九族の謂であった。 春の闇夜を数時間に渡って、無言の格闘が行われた。 その結....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
ゃ、今度は辛抱してくれるかとおもえばまたこのように……。古えより一人出家をすれば
九族天に生ずるというが、その
九族に憂いのみ抱かすればのう、少しはお前後生のほども....
「三国志」より 著者:吉川英治
なんでわが子を婿などにくれられようか。――わが願望は逆賊董卓を打ち、あわせてその
九族を首斬って、洛陽の門に梟けならべて見せんということしかない。――その望みを達....
「三国志」より 著者:吉川英治
いや、疲労じゃよ」 「そうでしょう、ご心労もむりはない。まちがえば、朝門は壊え、
九族は滅ぼされ、天下の大乱ですからな」 「げっ……。君は。……君はいったい、何を....
「三国志」より 著者:吉川英治
。おそらくそのまま呉侯に復命されたら、たちどころに、貴公の首はあるまい。いや、罪
九族にも及ぶだろう」と、痛嘆した。 そういわれてみると、呉侯孫権の怒り方が眼に....
「三国志」より 著者:吉川英治
士仁、糜芳、潘璋、馬忠らの徒がみな拠って棲息しておる国ではないか。その肉を啖い、
九族を亡ぼし、以て悪逆の末路を世に示さなければ、朕が大蜀皇帝として立った意義はな....