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九竜
「九竜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九竜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
音を廊下に残して去った。 海峡から飛んできた伝書鳩が香港政庁の上空で旋回した。
九竜に向けて二重デッキの白いランチが鴎《かもめ》のようにランプの尾を海水に引いて....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
が思い出したように響いていた。 (大正九年六月、渋柿) 二 ホンコンと
九竜 夜の八時過ぎに呉淞を出帆した。ここから乗り込んだ青島守備隊の軍楽隊が艫の....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
しかかる。 正午。 北経五度五十二分。 東経九十四度五十八分。 香港――
九竜に一泊。わんちゃいの支那魔窟。縁日。革命屍体の写真。水汲み行列。麻雀売り。砲....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
いう若い楫取を供に連れて港へ上陸いたしました。 ご承知の通り香港は、支那大陸の
九竜とは指呼の間にござりまして、小さい孤島ではござりますが、其湾内は東洋一、水深....