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九鬼
「九鬼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
九鬼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ど喜死しました。さよなら、御返事をお待ちしています。三重県|北牟婁《きたむろ》郡
九鬼港、気仙仁一。追白。私は刺青《いれずみ》をもって居ります。先生の小説に出て来....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
だから、正に天下の大軍である。その上、水軍の諸将、即ち長曾我部元親、加藤|嘉明、
九鬼嘉隆等も各々その精鋭をすぐって、遠州今切港や清水港に投錨して居るのだから、小....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ろう。 2 譬喩の権限 六七年前になるかと思うが、現在京都帝大の教授である
九鬼周造氏が長年のヨーロッパ滞在の後、帰朝して京都の哲学の先生に任じられたので、....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いないのだった。 ところが、その日の夜、三角岳の南方四十キロばかりの地点にある
九鬼刑務所《くきけいむしょ》で、死刑執行中《しけいしっこうちゅう》に、怪しい影が....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
」の趣味と結び合うことは決して無理ではない。氏と高等学校以来同級である京都帝大の
九鬼周造氏は『いきの構造』という粋な哲学書を書いた)。かくて『古寺巡礼』や又至極....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
外来語所感
九鬼周造 ついこの間のことである。私はあるところで「こよみ」を見せてほしいとい....
「かれいの贈物」より 著者:九鬼周造
かれいの贈物
九鬼周造 十二月も半ば過ぎた頃であった。村上は友人の山崎を自宅の昼飯に招いた。....
「祇園の枝垂桜」より 著者:九鬼周造
祇園の枝垂桜
九鬼周造 私は樹木が好きであるから旅に出たときはその土地土地の名木は見落さない....
「偶然の産んだ駄洒落」より 著者:九鬼周造
合太郎君と私とで寒い晩に四条通の喫茶店へ茶を飲みに行ったことがある。給仕の少女に
九鬼は紅茶とビスケットをくれないかといった。ビスケットってクッキーのことですかと....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
っていたから、最前地方官会議の随行中文部省に出頭した時もこの意見を述べるし、また
九鬼文部大輔にも面会してこの事を話して置いた。けだしこれは他の地方からも私と同じ....
「鬼を追い払う夜」より 著者:折口信夫
事を「年越し」という地方も多いのです。年越しは、大晦日と同じ意味に用いる語です。
九鬼家と言う古い豪族の家では、節分の夜、不思議な事を行われると言う噂がありました....
「「壇」の解体」より 著者:中井正一
試みて見るのも一つの研究であろう。新しき音韻のコロナの科学的出現を意味する。或は
九鬼氏の『日本詩の押韻』に提出された様な新しき試みも一つの文学的技術のドリルの一....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
たのでありました。美術協会が上野に引っ越して来た時は、副会頭の河瀬秀治氏がやめ、
九鬼隆一氏がその後を継ぎました。会頭の佐野常民氏はまことに我が美術界に取っての大....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
であった。 それから、段々、宮内省の方へ関係のある人たち――たとえば博物館長の
九鬼隆一氏。佐野常民氏。学校の方では岡倉先生――そういう方たちに右の帝室技芸員と....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
百八十年代の半頃奈良に第二の博物館設立せらるるに当り、山高氏はこれが管理となり、
九鬼子爵《くきししゃく》代つて東京博物館長となりぬ。京都の博物館は千八百九十五年....