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乞食の
「乞食の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乞食のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
の停車場は、日の暮のようにうす暗い。自分は、そのうす暗い中で、そっとそのロンドン
乞食の方をすかして見た。
すると、いつの間にか、うす日がさし始めたと見えて、幅....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
「わんと云え。わんと云わんか!」
主計官はまたこう呼びかけた。その言葉には何か
乞食の心を支配する力があるらしかった。乞食はほとんど夢遊病者のように、目はやはり....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
が疚ましくなると「人の義とせらるるは信仰によりて、律法の行いに依らず」といって、
乞食のように、神なるものに情けを乞うたではないか。又お前の信仰の虚偽を発かれよう....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
ラの心を離れなくなった。フランシスが狂気になったという噂さも、父から勘当を受けて
乞食の群に加わったという風聞も、クララの乙女心を不思議に強く打って響いた。フラン....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
ある道のつきあたりに白い馬が荷車を引いて行く、あすこをごらん。そこに二人の小さな
乞食の子が寒むそうに立っているだろう。ああ、二人はもとは家の家来の子で、おとうさ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
辺定めぬ捨小舟、津や浦に彷徨うて、身に知る業の無かりしかば、三年越しの流浪にて、
乞食の境遇にも、忘れ難きは赤城の娘、姉妹ともさぞ得三に、憂い愁い目を見るならむ。....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
た。汝等が謀って、見事に妖物邸にしおおせる。棄て置けば狐狸の棲処、さもないまでも
乞食の宿、焚火の火|沙汰も不用心、給金出しても人は住まず、持余しものになるのを見....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
とを言わあ。平民も平民、汝の内ゃ芸妓屋じゃあないか。芸妓も乞食も同一だい。だから
乞食の蒲団になんか坐るんだ。」 われは恥かしからざりき。娼家の児よと言わるるご....
「取舵」より 著者:泉鏡花
場をお教えなすって下さいまし。はい誠に不自由な老夫でございます。」 渠は路頭の
乞食の如く、腰を屈め、頭を下げて、憐を乞えり。されどもなお応ずる者はあらざりしな....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
、虱を捻るか、瘡を掻くか、弁当を使うとも、掃溜を探した干魚の骨を舐るに過ぎまい。
乞食のように薄汚い。 紫玉は敗竄した芸人と、荒涼たる見世ものに対して、深い歎息....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
諭しぬ、「母上の世に在さば何とこれを裁きたまわむ、まずそれを思い見よ、必ずかかる
乞食の妻となれとはいいたまわじ。」と謂われて返さむ言も無けれど、老媼は甚だしき迷....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
宿の泊客を連れてきてはほどこしをしてやるのです。彼は狭い台所に胡坐をかいて、汚い
乞食のような人達に、私共は恥ずかしくて犬にしか出してやれないようなものを食べさせ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
彼女の伝記であった。私はそれによって始めて、伝道という「奴隷の勉強をもって働き、
乞食の名誉をもって死ぬかもしれない」仕事に従事する人達の真に高価な「生き甲斐」と....
「一老人」より 著者:犬田卯
ろうと淫売だろうと。……こちとらの阿女らみてえにへっちゃぶれた顔していたんじゃ、
乞食の嬶にも貰え手ねえや」と村人は唇|辺を引き歪めて噂した。 おそらく娘の手に....
「西航日録」より 著者:井上円了
不浄もひとたびこの水にて洗い去れば、たちまち清め得たりとなす。また、いたるところ
乞食の群れを成すは、実に驚かざるを得ず。たとい表面乞食ならざるも、裏面はたいてい....