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「也有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

也有の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
たいものだといったようなことを、小声でひそひそ話していた。 「いいものがおます。也有の『鶉衣』だす。」古本屋の主人は、勢よく立上ったかと思うと、かねて勝手を知っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
承諾してしまったものです。天守閣登臨の特許の筆法によれば、今夜の尚歯会の席には、也有、集木軒、息集軒、明星庵、無孔笛、幸山、君山、千秋庵、白雲房あたりの名星が、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことの記憶が呼びさまされました。誰だっけな、芭蕉でなし、鬼貫《おにつら》でなし、也有《やゆう》でもなし…… 置くは露 誰を食はうと鳴く烏 伊太夫が、しき....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にはいるが、道庵の姿らしいのは一つも見えない。 弁天の祠《ほこら》の下、芭蕉、也有《やゆう》の碑のうしろ、そこを探しても先生らしいのはいない。 もしや、例の....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
の如き、正風といへども決して滑稽諧謔を排斥したるに非《あら》ざるを知るに足る。也有《やゆう》が芭蕉翁画像の賛にも 富貴|誠《まこと》に浮雲《ふうん》 滑稽....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
世の口碑においては筑紫の人旅に死し、その霊化して蝉となってツクシコイシと啼くと、也有の「百虫賦」にはあるそうな。その筑紫方面の聴き様もそれと近く、いずれも寒蝉を....