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乱れ書
「乱れ書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乱れ書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
また言の葉にかかる命よ はかないことです。 病後の慄《ふる》えの見える手で
乱れ書きをした消息は美しかった。蝉《せみ》の脱殻《ぬけがら》が忘れずに歌われてあ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
沫《みなわ》も消えぬべし別れてのちの瀬をもまたずて 泣き泣き乱れ心で書いた、
乱れ書きの字の美しいのを見ても、源氏の心は多く惹《ひ》かれて、この人と最後の会見....
「源氏物語」より 著者:紫式部
書く手紙はまちがったこともあるでしょうが許してください。 正しくは書かれずに
乱れ書きになっているような美しい手紙を、横から見ていて、源氏が二条の院の夫人を愛....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のへ奔放に散らし書きをした物には無限のおもしろさがあるようにもお思われになって、
乱れ書きにした端々にまで人を酔わせるような愛嬌がこもっているこの片以外の物はもう....
「源氏物語」より 著者:紫式部
けでしょう。そうしてせめて永久に私をお忘れにならぬようにしてください」 などと
乱れ書きにした。病苦に堪えられなくなって、 「ではもういいから、あまりふけないう....