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「乱国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乱国の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西湖の屍人」より 著者:海野十三
で、大土木工事を起した呉王の意中を測りかねた。だが当時は、唐の壊滅をうけたあとの乱国時代のことだから、いつ呉王を覘って敵国の軍勢が、攻めよせてくまいものでもなか....
運命」より 著者:幸田露伴
るところにして、朕に命じて細閲せしめたまえり。前代に較ぶるに往々重きを加う。蓋し乱国を刑するの典にして、百世通行の道にあらざる也。朕が前に改定せるところは、皇祖....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
が見える。新築の生々しい木肌は周りの景色から浮き出ている感じ。柱五十余木を費し、乱国にしては相当な構えの建築物の棟である。花道から舞台を通って御影堂の塀横に行き....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
豊臣中心を見すてて、徳川の治下を慕ってくるような人気のようにも見えた。 事実、乱国につかれた庶民は、豊臣方が勝って、なお戦乱がつづくよりも、ここで徳川家が終局....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
勢に生きている人間には、すべてに、日常に、その要心があった。 殺伐な無秩序な、乱国の余風は決してまだ治まり切っているとはいえない。人は詭謀や反間の中に生きてい....
三国志」より 著者:吉川英治
。 一点ノ桜桃|絳唇ヲ啓ク 両行ノ砕玉陽春ヲ噴ク 丁香ノ舌ハ※鋼ノ剣ヲ吐キ 姦邪乱国ノ臣ヲ斬ラント要ス 「いや、おもしろい」 董卓は、手をたたいた。 前に歌....
三国志」より 著者:吉川英治
ら、寸歩もあるけますまい。あなたのおことばは天理人倫にかなっていますが、世はいま乱国、いわば火事場です。晦きを攻め、弱きを併せ、乱るるは鎮め、逆は取って順に従わ....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
って来て読んでごらん。わたしも眼をつぶって聞いていましょう。……そなたの父御は、乱国の野武士で、文字もろくに書けなかったお人だから、元より文章も読みづらく、おか....
黒田如水」より 著者:吉川英治
田家からは、いかなる誓紙を持ち帰られたか」 「単なることばとことばの約束が、この乱国に何になろう」 「しかも今ただちに、織田軍が中国へ進駐するでもないのに、逸ま....