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「乱痴気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乱痴気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
はあわてて逃げる。家々では慌てて雨戸をしめる、干物を片付ける。周章狼狽、いやもう乱痴気騒ぎであるが、その夕立も一時間とはつづかず、せいぜい二十分か三十分でカラリ....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
め主だった役者が、酒宴の席へ招かれた勿論その中には半太夫もいた。 所謂無礼講の乱痴気騒ぎが、夜明け近くまで行われたが、宴が撤せられた時、宗春と半太夫とは寝室へ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
い。幼年少年時代の宗教的な雰囲気。それは大いに書けるし、又書きもした。青年時代の乱痴気騒ぎや、父親との衝突。之も書こうと思えば書ける。むしろ大いに、批評家諸君を....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
っと危険な誘惑物なども欠けてはいなかった。というわけだったから、私たちの有頂天の乱痴気騒ぎがその絶頂に達しているうちに、東の方ははやかすかにほんのりと白みかかっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いました」 「はあ――て」 「それからお内儀さんというものが捨鉢《すてばち》の大乱痴気《だいらんちき》で身上《しんしょう》は忽ちに滅茶滅茶、家倉《いえくら》は人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しねえ。出て来るものは、女郎屋と、酒場と、踊りと、お祭礼《まつり》と、夜遊びと、乱痴気だけのものだ。 まあそれでも、本家の徳川にまだ脈があったから、尾張だけが....
丹下左膳」より 著者:林不忘
馬甚句、さてはお愛嬌《あいきょう》に喧嘩口論まで飛び出して、イヤハヤ、たいへんな乱痴気ぶりだ。 旅中はおのずから無礼講、それに、何をいうにも若い者のこととて大....
丹下左膳」より 著者:林不忘
本陣の鶴岡《つるおか》、ことに、この奥の部屋部屋は、いやもう、割れっかえるような乱痴気《らんちき》さわぎなので。 なにしろ、名うての伊賀の国柳生道場の武骨もの....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
て顧みなかった。妻がちゃんと控えている家の中へ、性の悪い女どもが乗りこんで来て、乱痴気騒ぎをやることもあった。ここに、そのころのきわだったこととして紹介しておき....
金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ス宗の宗徒を出発させたと主張し、またある者は太陽の正面からかくさねばならなかった乱痴気騒ぎは洞穴において騒ぎ廻ったという事を主張しています。私はこれ等の洞穴は墓....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
うに一同を見た。 「幸蔵主の姥がやって来て、殿下のご機嫌がよくなくて、終日終夜の乱痴気騒ぎで、上下が昏迷をしているのが、かえって俺には好都合なのさ。どさくさまぎ....
ピエロ伝道者」より 著者:坂口安吾
讃辞であると言わなければならない。成程、空想癖のある人間ならば、ドン・キホーテの乱痴気騒ぎを他人ごとでは読みすごせない。我々は、物静かな跫音に深く心を吸われる。....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
亭主も一枚くわわって、注げ注げ、奴《やっこ》、で、一緒になって唄うやら騒ぐやら大乱痴気《おおらんちき》。 さっきの年嵩の中間、冗《くど》くなる酒だとみえ、飯台....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
か、これがこの世の終りかも知れない。そんな噂が立って、この騒ぎの中に酒盛りをして乱痴気騒ぎをしている連中もある。そんな連中は世間憚らず女にからかいかけるので白昼....
」より 著者:神西清
。私の家の中にも屋敷うちにも、遙かぐるりの一帯にも、ドクトル・ソーボリが『慈善的乱痴気騒ぎ』と呼ぶ仕事が湧き返っている。妻はよく私のところへやって来ては、私の部....