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乱筆
「乱筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乱筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ら写真を一枚、同封して下さい。いろいろ面倒な御願いで恐縮だが、なにとぞよろしく。
乱筆乱文多謝。」 「ちかごろ、毎夜の如く、太宰兄についての、薄気味わるい夢ばかり....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が罪の折檻《せっかん》は無用にござ候。あとあとのことはよろしく。取り急ぎ候ため、
乱筆の儀はおんゆるしくだされたく候。――こよ」 あて名はない。 しかし、ま....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
贈を辱うし奉謝候貴兄の批評は大に愛読いたし居候益々御尽力あらんことを祈り申候例の
乱筆御ゆるしを乞うの外なく候不一 烏水大兄 二十九日田山生 次に、小生表記の....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かもわかりません。
書きたい事は山々御座いますが、また次の便りの時にいたします。
乱筆を御許し下さいませ。日本語を此の頃は話しませんし、只葛城と日本語で話すもので....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
筆も編輯長もまだ出社せねば、その金は渡すこと相成りがたく候。」 と、長田の例の
乱筆で、汚い新聞社の原稿紙に、いかにも素気なく書いてある。私は、それを見ると、銭....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
は大分《だいぶ》よろしゅう御座いますから、早速御返事申上げて置こうと、床の中での
乱筆よろしく御判読願い上げます。(中略)仰せの通り世間のとかくの噂《うわさ》の中....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
。 二月六日安芳 福沢先生 拙、此程より所労平臥中、筆を採るに懶く、
乱筆|蒙御海容度候。 榎本武揚氏の答書 拝復。過日|御示被下候貴著|....
「秘密の相似」より 著者:小酒井不木
ますから、これで失礼致します。末筆ながら御両親様によろしく御伝え下さいますよう。
乱筆を御許し下さいませ。 × 月 × 日文子 二 おな....
「華やかな罪過」より 著者:平林初之輔
ませ。いずれお目にかかる機会でもございましたら、おわび申し上げますが、とりあえず
乱筆にておわびいたします。――妾はこれだけ書いて、大急ぎで封をして、胸をどきどき....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
シテ、急ニ出立ノヨウイニカカリマスノデ、コノ辺デヤメテ置キマス、シリキリトンボ。
乱筆御用捨 斎藤 内田様 コウ書イタママデ電車ニ飛乗リマシタノデ、今日マデ机ノ上....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
しての考えを聞いていただき、それについて先生のご意見を伺いたいと思いまして、病中
乱筆の失礼もかえりみず、この手紙を差しあげる次第でございます。 誠一の母は原子....