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「乱臣賊子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乱臣賊子の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
吉田、原、早水、堀部などは、皆一種の興奮を感じたように、愈《いよいよ》手ひどく、乱臣賊子を罵殺《ばさつ》しにかかった。――が、その中にただ一人、大石内蔵助だけは....
死生」より 著者:幸徳秋水
新平も赤井景韶も富松正安も死刑となった、刑死の人には実に盗賊あり殺人あり放火あり乱臣賊子あると同時に、賢哲あり忠臣あり学者あり詩人あり愛国者・改革者もあるのであ....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
失敗を喜ぶと同時に、彼ら十二名も殺したくはなかった。生かしておきたかった。彼らは乱臣賊子の名をうけても、ただの賊ではない、志士である。ただの賊でも死刑はいけぬ。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
《こうげき》したならば、彼らは決して義人でもなければ、善人でもなく、後世は彼らを乱臣賊子《らんしんぞくし》と呼ぶであろう。なぜなれば、彼らの考えは輿論《よろん》....
孔子」より 著者:和辻哲郎
我を知る者はそれ惟だ春秋か、我を罪する者はそれ惟だ春秋か。 孔子、春秋を成して、乱臣賊子|懼れたり。(『孟子』、滕文公下) 右の孔子の語が『論語』に存せぬことは....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
上からいうと、後鳥羽・土御門・順徳・後醍醐四帝を流し奉った北条氏が日本歴史の上で乱臣賊子と扱われないのはよく判らぬことであるけれど、当時の情勢はまさに、それほど....
三国志」より 著者:吉川英治
をひっさげて寰宇を清め 一たび強秦を定む四百|載 桓霊いまだ久しからず火徳|衰う乱臣賊子|鼎※を調え 群盗四方にあつまる蟻の如し 万里の奸雄みな鷹揚 吾ら大嘯、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
利用する悪徒によって乱の因をなすばかり……。さればそのてん尊氏どのなども、まさに乱臣賊子の一人。正成とはまったく異なる道をあゆむお人だ。あかの他人だ。ゆくすえま....