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乳代
「乳代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乳代の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
々を宿直室に休息せねばならぬほど困憊していた。それに今月の月給だけでは、薬代、牛
乳代などが払えぬので、校長に無理に頼んで三円だけつごうしてもらった。 旅順|陥....
「道標」より 著者:宮本百合子
の準備にいくら貰うの?」
「月給の半分。――産院は無料なんです。それに九ヵ月の牛
乳代」
「決してわるかないわ」
女のひとは、なお暫くだまって何か考えながら長椅....
「子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
貰えるの? お前さん。 と訊いた。 ――誰でも月給の半分まで。……でも九ヵ月牛
乳代をくれるんです。 ターニャは窓の前に立って裸の楡の木の枝々にドンドン降りつ....
「ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
の月給付きの休みを貰う。それから尚出産の仕度金を貰い、また出産後九ヵ月間子供の牛
乳代を貰う。)それから乳飲児をもって一年以内のものは最後まで解雇しない。また年寄....
「ひとごとではない」より 著者:宮本百合子
きめている。その上、月給の半額までの出産支度金と、赤坊がうまれてから九ヵ月間、牛
乳代を貰う。そういう権利を守るために、ソヴェトの労働法は姙娠五ヵ月以上の労働婦人....
「モスクワ日記から」より 著者:宮本百合子
ヵ月から四ヵ月の有給休暇を与える。出産支度料を月給の半額まで支給する。九ヵ月間牛
乳代を貰える。そして、各区の産院は無料だ。 その産院を、現実にこの眼で見学した....
「ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
婦人に出産前後四ヵ月の給料つき休暇と、月給の半額までの出産支度金と、九ヵ月間の牛
乳代まで出してくれる。 それほど母と子との権利を守られていても自分の住む区に、....
「「市の無料産院」と「身の上相談」」より 著者:宮本百合子
もらって、月給の半分の仕度金を貰って、そして無料産院で赤坊を生み、なお九ヵ月間牛
乳代をもらう。それだけの設備と権利がある上で、避姙や人工早産がゆるされているので....
「牛乳と馬」より 著者:豊島与志雄
にしましょう。但し、運賃を頂こうなんて失礼なことは申しませんし、また、こちらの牛
乳代を僕がお払いするなんて失礼なことも申しません。明日はよろしいんですね。では、....
「愛の為めに」より 著者:甲賀三郎
も動けなくなる時が来そうな気がする。 それに、薬代とか、氷代、炭代、赤ン坊の牛
乳代など、倹約にしていれば二月位あるだろうと夫と話していた貯えは、二週間のうちに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らなければ、娘の親も耻であるということは承知して居る。貰う方でも娘の母親に対して
乳代を納めるのです。
その
乳代というのは娘が育て上げらるる時分に乳を呑まして貰....