乳母日傘[語句情報] »
乳母日傘
「乳母日傘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乳母日傘の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
安東村の空地を安く借りて、馬場を拵えて、貸馬を行ったんですな。 貴女、それこそ
乳母日傘で、お浅間へ参詣にいらしった帰り途、円い竹の埒に掴って、御覧なすった事も....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
のだ。ウン。とてもシッカリした奴なんだ。第一そういう面魂が尋常じゃなかったよ。お
乳母日傘でハトポッポーなんていった奴とは育ちが違うんだからね……。 ……ウンウ....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
御尤もで御座いまする。まことにお痛わしいはお熊さん。親御様次第では蝶よ花よと、お
乳母日傘の蔭になって、世間を知らぬ筈の御大家のお嬢さんが、浮川竹や地獄の苛責にも....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
から、その一人娘の――尤も男の子は二人あったそうです。――祖母が、小さい時からお
乳母日傘で大きくなったのは申すまでもありません、祖母の小さい時の、記憶の一つだと....