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「乳鉢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乳鉢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
とは巡警の疑念を晴らす足しにはちっともならなかった。 昼間、竹三郎は、天秤と、乳鉢と乳棒を出して仕事をした。昼間なら安心していられた。第三号に、いろ/\なもの....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
朱、白緑、白群青、群青、黄土、代赭等を使用するのが、最もいいようです、右を充分|乳鉢で摺って用います。(金銀泥箔の使用は、Aの場合と同様です)最も注意すべき事は....
狼疾記」より 著者:中島敦
の上には次の鉱物の時間に使う標本や道具類が雑然と並んでいる。アルコオル・ランプ、乳鉢、坩堝《るつぼ》、試験管、――うす碧《あお》い蛍石、橄攬石《かんらんせき》、....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ます。いつも夜なべ仕事に拵えるので、お父様がお薬を調合してお出しになると、大きな乳鉢でつなぎになる薬を入れ――ヒヨスもはいったようでした――乳鉢で煉り合せ、お団....
銀河まつり」より 著者:吉川英治
に様子を窺うと、彼は、さっきおろしたほおの木炭へ硫黄と青い細末をあわせて、それを乳鉢でゴリゴリ磨っていた。 慎吾は、上がり框へ片足をかけて、 「七! ひるんだ....
「霜柱の研究」について」より 著者:中谷宇吉郎
徹したやり方であると思う。それで前には出来なかった砂、ガラス粉などについて、更に乳鉢で摺《す》って粒を非常に細《こまか》くし、表面に適当な凹凸を作ることによって....