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乾パン
「乾パン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乾パンの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骸骨館」より 著者:海野十三
へ入っていった。 五人は舞台の上へあがって、したくにかかった。 「おや、ここに
乾パンの食いかけが散らばっているよ」 ブウちゃんが妙な発見をした。 「
乾パン。....
「人民戦線への一歩」より 著者:宮本百合子
、それを区民に特別分配した。新聞は、群集した区民に向って、気前よく米、麦、大豆、
乾パン類を分配している光景のスナップを掲載した。 それはこの一月二十一日ごろの....
「お父さん」より 著者:林芙美子
ました。 「君、おなかすいてるんだろう‥‥」 金井君はそういって、ポケットから
乾パンを出して男の子にやりました。男の子はびっくりしたような顔をしていましたが、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えのみません、朝夕だけ。あとは水。冬はこうは行きますまい。 電燈も凡そ半分迄。
乾パン、うどん粉、うどんが半月分当ります。
乾パンは小さく長方形のもの。私は好きで....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
あったが、オソヨさんの敏腕で布団と毛布をかりてくるまり、これもオソヨさんの活躍で
乾パンを三人前、といったって三枚だ、一日にたったそれだけ、あしたはお米を何とかし....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
だものを全部パンに製造しては売れ残る恐れありと見るや、その余分だけを「ラスク」(
乾パンの菓子)に製するのである。しかしこの場合、その製品たる「ラスク」をどう処分....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ペ二つ、レモン二個、角砂糖一箱、板チョコレート二枚。 (四人の分)米、塩、味噌、
乾パン、熱量食。 キャラコさんは、意想の天才である。このような場合には、たい....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
つはまったく、すばらしい題材だぜ。停年でやめた大学教授でさ、いいかい、カサカサの
乾パンでさ、おまけに学のある棒鱈ときている。……しかも痛風やみで、リョーマチで、....