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乾肉
「乾肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乾肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
た。 壁の一側に※机《しもとづくえ》を置き、皿や高坏《たかつき》に、果ものや、
乾肉がくさぐさに盛れてある。一甕の酒も備えてある。 狩の慰みにもと長押《なげし....
「北斗と南斗星」より 著者:田中貢太郎
が浮んだと見えて、 「よし、それでは、他にしようがないから、ひと徳利の酒と、鹿の
乾肉をかまえて置くがいい、卯の日にきっと往って、方法をしてやるから」 「ひと徳利....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
箱のなかに入れてある筈だ」 探してみると、果たしてその通りでした。舟には食料の
乾肉が貯えてありましたので、女はそれを取って従卒らに食わせましたが、かれらの手は....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
た時鼠を食うたという。しかし『尹文子《いんぶんし》』に周人鼠のいまだ※《せき》(
乾肉)とされないものを璞《はく》というとあるそうだから考えると、『徒然草』に名高....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
して間もなく、この“Nord-Malekula”を三人が出ていった。果実や泥亀の
乾肉をしこたまこしらえて、また、独木舟にのり大洋中にでたのだ。しかし、今度は目的....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ベットでは秋の末になりますとすべて家畜類を殺して肉を貯えて置きますので、その肉は
乾肉にするのです。チベットは寒国でございますからその肉を干して置いたところで別段....
「赤い土の壺」より 著者:田中貢太郎
わっていて歩けなかった。 道家はひどく疲労を感じて来た。腰の皮籠には用意の獣の
乾肉があるので空腹は気にしなかった。道家はどこか祠でもあれば一と眠りして帰ろうと....