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了承
「了承〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
了承の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
を仕出かして大変、困っているのです。従って到底御用立出来ませんから、悪しからず御
了承下さい。これは全く事実の問題です。気持ちの上のかけ引なぞ全くございませぬ。あ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
否の応のを申し立てる余地のないことにしているのは申すまでもありません。
委細を
了承して、老石工はひとまず辞して帰りました。
それから後、お銀様の屋敷の一角に....
「西林図」より 著者:久生十蘭
ま、どこにおりますのでしょう。もし、近くにいるのでしたら……」 と、それとなく
了承の意をしめしたが、冬亭は、そっぽをむきながら、 「今日の夜行で、新潟へお帰り....
「実践について」より 著者:中井正一
理由と論理をもったが故に断わった。しかし、彼等は戦術を心得ていた。「では立候補の
了承を得なくてもよいから、審査請求を出すという承諾を戴こうではないか」「異議なし....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
どこかに引張り出してくれませんか。」 とこういう意味の話であった。私はその意味を
了承して帰った。そうしてそれから間もなく本郷座の芝居を見に引っ張り出した。氏は頗....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
一束|価《あたい》十有幾銭と書きて、台所の阿三《おさん》どんが正《まさ》にこれを
了承《りょうしょう》するの日は、明治百年の後もなお覚束《おぼつか》なし。 この....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とうに、第二のだんどりを御心のうちにえがいていたのである。 その結果、 和議
了承 の御返事を、密々に、尊氏へおこたえになられたが、なお忠円僧正を介して、 ....