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予備役
「予備役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
予備役の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
の、ざんげ話として広告したいところです。この私の苦心の創作を買って下さい。同文の
予備役、なお、こちらに三冊ございます。その三冊とも、五十円は、安い。太宰さん。お....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
して挨拶を終るや否や、待ちかねたように掌の中の名刺を見たが、その名刺には矢張り「
予備役陸軍歩兵大尉……樫尾初蔵」という二年|前の変名が使ってあった。 二人はそ....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
の竹葉の隣のI家の二階に一月ばかりやっかいになっていた。当時父は日清戦役のために
予備役で召集され、K留守師団に職を奉じながら麹町区平河町のM旅館に泊まっていたの....
「糸車」より 著者:寺田寅彦
れない田園の音楽の一つであろうと思われる。 明治二十七八年|日清戦争の最中に、
予備役で召集されて名古屋の留守師団に勤めていた父をたずねて遊びに行ったとき、始め....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
「核心」に肉迫出来るというものである。その結果今日迄に明らかになった処によると、
予備役歩兵中佐安田某という問題の人物が登場して来て、その人物の自白によって、例の....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
うかと思われる。 この雪夜の橇の幻の追憶はまた妙な聯想を呼出す。父が日清戦争に
予備役で召集されて名古屋にいたのを、冬の休みに尋ねて行ってしばらく同じ宿屋に泊っ....
「鶏」より 著者:森鴎外
ります。」 「うむ。軍司令部にいた麻生か。」 「はい。」 「どうして来た。」 「
予備役になりまして帰っております。内は大里でございます。少佐殿におなりになって、....
「中庸」より 著者:坂口安吾
にも余は戦争にも行けなかった海軍大佐であった。太平洋に大戦起るという直前に、余は
予備役に編入された。猫の手も借りたいほどの重大な時に当って予備に編入されるとは、....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
軍省内に重要な地位を占めていたが、事変について省内で何か烈しく論争したため、急に
予備役に編入されたという噂のある人だったのである。 M少将の息子の発言が終ると....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
は陸軍の依託学生なのでしたから、すぐに陸軍に出られて、日清日露の両役にも出征し、
予備役へ編入されてから病院を開れたのです。 兄の洋行中、私が学校へ通うために、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、上官から辞表は大臣に取次ぐから休暇をとって帰国するよう命ぜられたので軽率な私は
予備役編入と信じ、九月一日大洗海岸で暴風雨を聴きながら「昭和維新方略」なる短文を....