予備校[語句情報] » 予備校

「予備校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

予備校の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
しますると、この生涯はわれわれが未来に往く階段である。ちょうど大学校にはいる前の予備校である。もしわれわれの生涯がわずかこの五十年で消えてしまうものならば実につ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
右翼に佐藤というのと河野というのとがいた。どちらも、武揚学校という名古屋での陸軍予備校から来たもので、その友達が多かった。国の名古屋のものは、大がいその友達だっ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ると、相変らず面白かった。 むす子が、だいぶ経験も積んで、巴里郊外の高等学校の予備校の寄宿舎に、たった一人日本人として寄宿した経験談も出た。むす子はそこでフラ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
うな理想を空想することが出来た。今では夫がないのだ。学生生活はサラリーマン生活の予備校に過ぎなくなった。学生の文化的役割さえが、可なりの部分サラリーマンへ移行し....
伸子」より 著者:宮本百合子
が、時々激しく彼の精神を揺《ゆす》ぶるらしかった。彼は、自分の細かい心理状態や、予備校の学生仲間にある、特殊な、彼自身の趣味とは全然合わない恋愛病的雰囲気などに....
落第」より 著者:夏目漱石
内さんなどがやって居たので本郷壱岐殿坂の上あたりにあった――其他之に類する二三の予備校で入学試験の準備をしたものである。其処《そこ》で僕も大いに発心《ほっしん》....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
見える。十八の年、幾度か父親と衝突した揚句、漸く母のとりなしで上京。正則英語学校予備校に入ったこの時の有三は幾何《きか》というものを知らなかった。それを幾何《い....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
は夫が二三万人に増加しているし、同じく三二年に於て工芸学校は四二万人、大学労働者予備校(worker's koculties)は三五万人、商・工・業学校は一〇〇....
田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
印象された。この謙吉さんという人は、母の次兄であった。長男の一彰さんという人は、予備校のどこかへ通っている十六の年、脚気になった。溺愛していた祖母、母の母が、金....
獄中消息」より 著者:大杉栄
うに思う。この四月あるいは九月に、何処かの中学の三年か四年に入れたい。神田の正則予備校を始めその用意をする学校はいくらもある。また、各中学では、毎学期に盛んに募....
都会の幽気」より 著者:豊島与志雄
のおとなしい静かな男だったが、高等学校の入学試験に失敗をして、この下宿から一年間予備校に通っていたが、翌年また失敗をして少し気が変になり、そこへまた不運なことに....
香奠」より 著者:豊島与志雄
ずつ送って貰うことになっている。そして徴兵検査の関係やなんかもあるので、どこかの予備校にはいって勉強した上、来年の春商科大学の入学試験を受けるつもりでいる。――....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
彼自らしたためた覚え書きを写すとしよう。 わが家の支出規定覚え書き 神学予備校のため…………………………………千五百リーヴル 伝道会…………………………....
土竜」より 著者:佐左木俊郎
尾を独り言のように結んで首を項垂れた。 竜雄は、三年前に東京へ出て行った。高等予備校に通って、高等学校の受験準備をするのが目的であった。しかし、彼は三度の入学....