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予備軍
「予備軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
予備軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
すぐボーレンへ代わりを連れに行く気でいるのだから、といって来た。 藤原は、産業
予備軍が海員においては、組織的に、ボーレンによって動員準備されてある、かつ事情不....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
主義の停滞期以後は、彼等の大部分が生涯大してウダツの上らないような一つの社会層の
予備軍になったわけで、いずれにしても社会的位置が支配者によって官僚的にチャンと指....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
リカ等の植民地大衆は、今日第一次世界戦争の時のように従順に、帝国主義戦争の尨大な
予備軍として利用され殺戮《さつりく》される事はがえんじないだろう。大衆の革命的組....
「なぜソヴェト同盟に失業がないか?」より 著者:宮本百合子
でありながら、心ならずも仲間の賃銀たたきさげに利用されるブルジョア国の悲しき産業
予備軍ではなかったんだ。 ところで、一九二八年――二九年から、ソヴェト同盟では....
「全体主義への吟味」より 著者:宮本百合子
後今日に至る一般の不況は、益々深刻にこの社会的現象を展開させている。十年前に労働
予備軍に加った人々の生活が低下しつつある傍ら、新しい青年層の無産者化が大量に行わ....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
たんやけど、おとなしいものやさかい、何も云わんで、留守番役をつとめとった。それが
予備軍のくり出される時にも居残りになったんで、自分は上官に信用がないもんやさかい....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
ゆかなければならない日本の労働大衆のたたかいにとって、常によりやすい労働力・産業
予備軍として婦人労働大衆が存在していることは、重大な問題である。八時間労働制、同....
「明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
金、青少年の安い労働賃金、それはいつも成年男子の賃金の安定を脅かして来た。失業の
予備軍となっている。しかしそういう点で共通の幸福を守ること、その協力の意味を理解....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
て働く能力と意志のある男たちは、これも、日本のよりやすい賃銀で「使用」しうる産業
予備軍として、ある歴史の段階に到るまでは労働者階級の負担とならないわけにはゆかな....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
あるが、インテリゲンチャ特に技術家の失業事情は、他の失業者乃至失業候補者(「産業
予備軍」・没落資本家・等々)に較べて、特別な条件の下に置かれていることを注意しな....
「三国志」より 著者:吉川英治
。多少の成算はある」 彼は、簿を取り寄せて、まだ誰にも打ち明けなかった、秘密の
予備軍があることを初めて明らかにした。それは荊州以来、禄を送って、領外の随所に養....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
途上、その兵員はふえるばかりのようでもあるのだ。 で、彼は急遽、都へむかって、
予備軍の急派を、ひんぴんと、要請していた。すでにそれはぞくぞく着いて現地軍のうち....
「戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
日の陸海軍の将校の内に求めるならば、そこには数限りのない「戦争ジャーナリスト」の
予備軍を発見することが出来よう。陸軍大学校の出身ならば一通りの戦術論や戦史に関す....